レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英(21)は、かつてバルセロナの下部組織に在籍。バルセロナ加入直後に指導に当たったアレックス・ゴメス氏が、レアル・ソシエダにおける同選手の成功を確信しているようだ。20日、スペイン紙『ARA』が伝えている。

 久保建英は2011年8月からバルセロナの下部組織でプレーしていたが、バルセロナに対する18歳未満の外国籍選手登録禁止処分をうけて2015年3月に帰国。FC東京や横浜F・マリノスをへて2019年7月にレアル・マドリードへ完全移籍していた。

 しかしレアル・マドリードで構想から外れると、ビジャレアルやヘタフェ、RCDマジョルカへレンタル移籍。先月19日にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍すると、今月15日にはラ・リーガ開幕節・カディス戦でいきなりゴールをマーク。新天地で早くも本領を発揮している。

 ゴメス氏は『ARA』のインタビューに応じた際、バルセロナ時代の久保建英について「彼はサッカー界で成功したいという気持ちが非常に強かった」

 「彼はバルセロナが自分に特別な機会を与えてくれたことを自覚し、トレーニングセッションで最初から最後まで200%の力を発揮していた。試合でもトレーニングでも、つねに自分の可能性の限界に挑戦していた」と回顧。

 「彼は何年もかけてラ・マシア(バルセロナ下部組織)のスタイルを身につけているから、自由を必要としている。ビジャレアルとか特にそうだが、レアル・マドリードからレンタル移籍したクラブでは、自由が与えられていなかった」と、レアル・ソシエダ加入前まで同選手が苦しんでいた要因を解説している。

 そしてゴメス氏は「レアル・ソシエダは大胆なプレーをするクラブなので、彼は自分の居場所を見つけることができると確信している。彼に創造的な自由を与える必要があるんだ」とコメント。久保建英がレアル・ソシエダで結果を残すと予想した。

 なおレアル・ソシエダは21日にバルセロナとの対戦を控えている。『ARA』はバルセロナ戦を前に「久保建英は今季初戦のカディス戦で素晴らしいゴールでチームに勝利をもたらした。新天地で好スタートを切った彼は、数年ぶりにバルサと対戦する」

 「久保建英はバルセロナに対して、10歳を過ぎたばかりの自分に魅了されたものの再契約しなかったのは間違いだったということを証明しようとする」と綴っている。