インテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスとベルギー代表FWロメル・ルカクからなる2トップがファインゴールを生み出した。

■絶妙アシストにワンタッチで合わせる

 2人のコンビネーションゴールが生まれたのは、8月20日に行われたセリエA第2節のスペツィア戦。開幕節で白星を挙げたインテルは2連勝を目指すゲームとなった。

 序盤から攻め続けたホームのインテルは35分に試合を動かす。ルカクが裏に抜け出す瞬間を見逃さなかったMFニコロ・バレッラが、右サイドからロングボールを送る。この浮き球に対し、ルカクはジャンプしつつ頭で後ろに逸らして味方に託した。ボールの行き先にいたのは2トップの相方であるラウタロ。トラップすることなくペナルティアークから豪快に左足を振り抜き、ゴール左下に強烈ミドルを突き刺した。

 2人のコンビネーションから先制点を奪ったインテルは、52分にハカン・チャルハノールのゴールでリードを広げる。そして終了間際の82分にはホアキン・コレアが得点を奪って3-0で快勝。開幕から2連勝と好スタートを切っている。

■最強コンビ復活へ

 ルカクは昨季、インテルからチェルシーに加入。7年ぶりにルカクを迎え入れたチェルシーにとってはクラブ史上最高額での獲得だったこともあり、期待値はかなり大きいものがあった。

 しかし、プレミアリーグでは26試合8ゴールに終わり、実力に見合うパフォーマンスを発揮できず。今夏に有償レンタルという形でインテルに再加入していた。

 ネラッズーロ(インテルの愛称)復帰を果たしたルカクは、かつての相棒であったラウタロとコンビを再結成。開幕節でいきなりゴールを奪い、このスペツィア戦ではラウタロにアシストを記録した。

 セリエA優勝を果たした20-21シーズンには、チームで奪った89得点のうち2人で61ゴールに関与した最強コンビが、今季再びスクデット獲得へと導くか。