明治安田生命J1リーグ・柏レイソルからゴイアスへレンタル移籍中のブラジル人FWペドロ・ハウル(25)は、ブラジル1部リーグで2桁ゴールをマーク。FIFAワールドカップ・カタール大会優勝候補ブラジル代表のチッチ監督から熱視線を浴びているようだ。23日、ブラジルのサッカー専門YouTubeチャンネル『3 na Area』が伝えている。

 ペドロ・ハウルは昨年9月、柏レイソルからリーガMX(メキシコ1部)のフアレスへレンタル移籍したが、わずか半年で退団。柏レイソルで構想外と伝えられる中、今年1月末にゴイアスへ1年レンタルにより加入している。

 そんなペドロ・ハウルは、今季ここまでブラジル1部で23試合中20試合に先発出場。12ゴールをあげて得点ランキング2位につけるなど、ゴイアスの絶対的ストライカーとして好調を維持。今月20日のブラジル1部第23節・アトレチコ・ミネイロ戦でも51分に決勝ゴールをあげ、チームの勝利に貢献している。

 するとチッチ監督がアトレチコ・ミネイロ戦後、ペドロ・ハウルのパフォーマンスに言及。『3 na Area』の番組内で「ペドロ・ハウルはゴイアスでコンスタントにプレーしているし、もう12ゴールをあげている」

 「他のクラブよりもはるかに投資額の少ないゴイアスだからこそ、ゴイアスでクレイジーなゴールを決める選手は評価される。ペドロ・ハウルは“アップデートされたフレッジ”なんだ」と、2006年のドイツW杯ブラジル代表メンバーであり、先月11日に現役引退を表明したフルミネンセ所属FWフレッジ(38)と比較している。

 さらにチッチ監督は「我々はまわりで起こっているすべての物事を観察している。非常に調子の良い選手が何人もいるんだ。そうした選手をチェックするのが、我々仕事なんだ」とコメント。今年11月にカタールW杯を控える中、ペドロ・ハウルをはじめブラジル国内で好調を維持している選手への関心を明かした。

 なおペドロ・ハウルの去就についてはブラジルメディア『Esmeraldino』は先月8日、名古屋グランパスが同選手獲得にむけて、柏レイソルに移籍金250万ドル(約3億4000万円)のオファーを提示したと報道。しかし、選手本人は代理人を通じてゴイアス幹部に今夏残留の意思を伝えたという。

 さらに今月はじめには、リーグアン(フランス1部)オセールへの移籍が破談に終わったと伝えられているほか、今月下旬にはウクライナ1部のディナモ・キエフも同選手に関心を寄せているという。