【プレミアリーグ】ブライトン1-0リーズ(日本時間8月27日/アメックス・スタジアム)

 日本代表・三笘薫が“味方が決めていればゴール”という決定的なチャンスを演出した。ブライトンのホームゲームで三笘は、敵陣でボールを奪うと、持ち味のドリブルでゴール前に進入して絶妙なラストパス。得点にはならなかったものの“アシスト未遂”のこのプレーに「いいプレー!」「一つ見せ場を作ったね」と、ファンは大興奮した。

【映像】三笘薫が魅せた決定的なラストパス

 ベンチスタートだった三笘がピッチに送り出されたのは、ブライトンの1点リードで迎えた79分。アディショナルタイムを含めてプレー時間は10分強しかない。それでも、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦で途中出場から2ゴールを決めて、日本をカタールW杯に導いた“ジョーカー”は見せ場をつくった。

 90分、左サイドでスローインを受けた三笘は背後から相手にボールをつつかれてしまう。しかし、すぐさま猛烈なプレスで奪い返す。“三笘劇場”が開演したのは、そこからだった。

 右足のアウトサイドでボールに細かく触る独特のドリブルでゴールに向かっていくと、背後から相手が来ているのを察知して体を入れてブロック。ゴール前に走り込んで来る味方を狙ってラストパスを供給した。

 このパスは味方にはわずかに合わなかったが、ABEMAで解説を担当した大宮アルディージャのGK南雄太が「タイミングとコースが読めない」と話したように、“らしさ”が発揮されたシーンだった。

 “アシスト未遂”となったプレーにはABEMAの視聴者も「魅せるね〜」「三笘戦術」「川崎の誇り」と大興奮。その後も三笘がボールを持つたびにスタジアムに大歓声が鳴り響くなど、現地サポーターからの期待の大きさをうかがわせた。

 なお三笘が出場したこの試合は、1-0でブライトンが勝利。開幕4試合で3勝1分とプレミアリーグで台風の目となっている。
(ABEMA/プレミアリーグ)