【プレミアリーグ】ブライトン1-0リーズ(日本時間8月27日/アメックス・スタジアム)
“三笘薫のライバル”として日本のファンの間でも認知度が高まっているベルギー代表・トロサールが天国と地獄を味わった。前半に訪れた決定機で何度もボールをこねくり回した挙句、強引にフィニッシュ。独善的なプレーに、パスをもらえなかった味方はガッカリ。コメント欄でも「持ちすぎ」「なにやっとんねん」とツッコミがあふれた。
スタジアムに大きなため息が漏れたのは38分だった。ブライントンがカウンターを仕掛けると、最前線で受けたウェルベックは左サイドを駆け上がってきたトロサールへ絶妙のスルーパスを送った。
目の前にいるのはGKのみ。すぐにシュートを打てば1点という場面だったが、ドリブルに自信を持っているトロサールは、背後から追いかけてきたDFをかわして、確実にシュートに持ち込もうとする。しかし、これが命取りに。
ボールを切り返した瞬間、リーズのDFたちに一斉に取り囲まれてしまう。何度も切り返してから強引にシュートを放ったが、DFにぶつかって枠にすら飛んでいかず。中でパスを待っていたカイセドは「なにしてんだよ!」と言わんばかりに天を仰いだ。
ABEMAの視聴者もこれには「おいおいトロこねんなって」「パス出してほしかったなぁ」「ダンスするな」と厳しいツッコミを入れた。
“ボール持ちすぎ男”というありがたくないニックネームをつけられていたトロサールが、汚名返上を果たしたのは66分だった。ペナルティーエリアの手前でパスを受けると、右から走り込んできたグロスへ。「どうぞ打ってください」と言わんばかりの優しすぎるパスを、グロスはファーサイドネットに突き刺した。
ABEMAで解説を担当した大宮アルディージャのGK・南雄太は「トロサール、自分で打つかと思いましたけど、いいところが見えていましたね」と絶賛。
このゴールが決勝弾となり、ブライトンが1ー0でリーズを下して3勝目。“三笘薫のライバル”トロサールが前半のミスを帳消しにする活躍を見せた。
(ABEMA/プレミアリーグ)