【プレミアリーグ】アーセナル2-1アストンヴィラ(日本時間9月1日/エミレーツ・スタジアム)
冨安健洋が攻守に躍動した。守備では、相手と競り合うジャンプでピンチを未然に防ぎ、すぐさま駆け上がって、ゴール前でクロスを上げてチャンスメイク。その様がまるで“あの漫画の主人公”のようだと、ファンも唸る日本代表選手のプレーだった。
4試合連続途中出場となった冨安は64分、今季最も早い時間帯からのピッチイン。同じ右サイドバックで好調なイングランド代表、ベン・ホワイトとの交代にはアルテタ監督からの信頼を感じるが、冨安は早速、プレーで期待に応えてみせた。
69分、相手のカウンターに冨安は落ち着いて対応。右サイドから中央へのロングボールに対して、ジャンプで相手と競り合い、難なくクリア。逆サイドから中央に入って危険なエリアをカバーしたプレーを、ABEMA解説・林陵平氏は「今みたいなプレーを求められていますよね」と説明。さらにそこからが、冨安の真骨頂だった。
冨安がヘディングでつないだパスを受けたアーセナルは、カウンターを開始。その際、冨安もするすると右サイドを駆け上がっていく。そして、ボックス内に侵入したイングランド代表・サカの裏から一気に抜け出してパスを受けると、ゴールライン付近で中央へのクロスを供給した。林氏はこのシーンを「冨安はいいサポートでした。サカに対して選択肢を作ることによってプレーしやすくなった」と分析した。
ラストパスは相手DFに阻まれアシストにはならなかったものの、守備→攻撃へと展開するなかで存在感を示したプレーに、視聴者も「いつの間に上がってたw」「ポジショニングがいいよな」「潤滑油だ」と称賛。さらには、「ジャンプして着地してすぐにダッシュ、桜木花道かよ」と、大人気漫画の主人公に例える声もあった。
冨安はその後、1-1からの勝ち越すゴールの起点となり、勝利に貢献。アーセナルは5連勝を飾り、王者マンチェスター・シティを抑えて堂々の首位に立っている。
(ABEMA/プレミアリーグ)