スタッド・ランス所属の日本代表FW伊東純也(29)は先月31日、リーグアン第5節・アンジェ戦で2試合連続となるゴールをマーク。新天地で好スタートを切っているが、本人は少しばかり不満を抱えているようだ。1日、フランスメディア『Essonneinfo』が同選手のコメントを伝えている。

 伊東純也は小樋7月末、ベルギー1部KRCヘンクからスタッド・ランスへ完全移籍。加入翌日の練習試合で内転筋を痛めて戦列を離れたが、先月14日の第2節・クレルモン戦でリーグアンでのデビューを果たしていた。

 そして先月21日の第3節・ストラスブール戦以降は3試合つづけて先発出場。28日の第4節・オリンピック・リヨン戦で移籍後初ゴールをあげると、アンジェ戦では1-0で迎えた前半アディショナルタイムの45+1分、相手DFの背後でスルーパスを受けると、ゴールに向かってドリブル。ペナルティエリア内で相手選手から背中を押されたが転倒せず、最後はGKと1対1の場面で落ち着いてゴールマウスに流し込んでいる。

 2試合つづけてゴールをあげた伊東純也だが、スタッド・ランスでは「3-4-1-2」における前線2トップの一角でレギュラーに定着。日本代表やKRCヘンクでは「4-3-3」における右ウイングのポジションでプレーしている。

 それだけに本人は試合後のインタビューで「ストライカーとして結果を出さなければならないので、得点できてうれしかったですね」と前置きした上で「(右ウイングよりも)今のポジションの方が自分の良さを発揮できないかもしれないと思っています。でもそれがチーム方針なので、今はどうしようもないですね」と、ポジションに対して少し不満を漏らしている。

 本職を任せられない中でも結果を残しているだけに、FIFAワールドカップ・カタール大会における伊東純也の活躍がより一層期待される。