現在29歳ながら「全盛期は数シーズン残っている」

 フランス1部スタッド・ランスの日本代表MF伊東純也は、今季ここまでリーグ戦12試合出場4得点を挙げ、加入1年目からレギュラーとして活躍している。フランスメディア「Get French Football News」は、「教科書のようなウイング」とそのプレーを絶賛している。

 ベルギー1部ヘンクで約4年間プレーした伊東は今夏、クラブ史上最高額の移籍金1000万ユーロ(約14億円)でランスに加入。開幕戦(マルセイユ戦1-4)と退場処分による出場停止の2試合(第10節パリ・サンジェルマン戦0-0/第11節ロリアン戦0-0)を除いたリーグ戦12試合に出場し、4ゴールの結果を残している。

 リーグ・アン1年目から活躍を見せる伊東について、「Get French Football News」は「伊東純也、遅咲きの才能がランスを残留に導く」と見出しを打って特集。ベルギーでの実績に触れつつ、次のように紹介した。

「リーグ・アンに参戦して以降、伊東はより強度の高いリーグでもプレーできることを示している。すでに4ゴールと1アシストを記録しており、90分につき0.61点に関与し、75%のシュートを枠内に飛ばしている」

「伊東は教科書のようなウイングで、アスリート能力にテクニックを併せ持つ。相手の守備陣を広げるためにスピードを使うことができ、背後に走ることもいとわない。ベルギー時代には守備陣の背後でボールを受けた際の落ち着きも際立っていた」

 そして、キックとドリブルの両面で両足を使えることを称えたうえで「伊東の欧州トップリーグ移籍は遅すぎたという見方もあるかもしれないが、まだ29歳で全盛期は数シーズン残っている」と指摘。「ヘンクのファンは日本人がランスで同じような活躍を見せることを応援していることだろう」と結んでいる。

 カタール・ワールドカップ(W杯)でも、日本の右サイドを支え続けた伊東。クラブに戻っての戦いでも、大きな期待が寄せられているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)