9月1日、サッカー日本代表・久保建英が所属するレアル・ソシエダが、同じラ・リーガのアルメリアからナイジェリア代表FWウマル・サディクを完全移籍で獲得したと発表した。

 ソシエダは、エースストライカーであるスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクがニューカッスルへと移籍。開幕戦から久保とともにプレーしていたストライカーがチームを去ったことで、相方FW探しが急務となっていた。ナイジェリア代表は新たなエースとしての期待がかかる。背番号は「25」で、契約期間は2028年6月30日までの6年という長期契約だ。

 ソシエダは公式ツイッターに、「ラ・レアル、サディクと契約」のテキストとともに歓迎動画を公開した。これは、サバンナに朝日が昇る瞬間から始まるもので、続いて画面いっぱいにチーターの毛並みが風に揺れる様子が映し出される。さらに、逃げ惑うシマウマと草原を悠々と歩く野生のチーターが流れ、その次に、やっとサディクが登場する。

 サディクがピッチで見せるスピードや得点シーンとチーターがサバンナで猛ダッシュする様子が交互に流れるなど、世界最速のほ乳類にサディクを重ね合わせている。このナイジェリア代表FWは2020/21シーズンにスペイン2部で20ゴールを奪うなど嗅覚に優れたストライカーで、クラブがいかに期待しているかがこの動画からも伝わってくる。

■久保の起用法にも影響か⁉

 サディクはすでにアルメリア以前に、セリエAやエールディビジ、さらにはセルビアリーグなどでも活躍しており、移籍に伴う適応にはある程度の慣れがあると思われる。レアル・ソシエダはここまで3戦して2勝1敗と勝ち越しているが、サディクの加入でさらなる飛躍が期待できる。

 また、久保の起用法にも影響を与えるかもしれない。ソシエダは4-3-3と4-4-2を使い分けており、4-3―3では久保は左ウイングに、4-4-2では2トップの一角として起用されている。今後はサディクとの相性も探っていくことになる。

 サディク加入で久保がどのように起用されるのか、そして、どんな融合が見られるのか、期待だ。