レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英による“ダブルタッチパス”が称賛を浴びている。

■途中出場から魅せた

 ソシエダは9月3日のラ・リーガ第4節でアトレティコ・マドリードと戦った。

 これまでの3試合ですべてスターティングメンバーに入っていた久保はこの日ベンチスタート。中盤をダイヤモンドにした4-4-2の2トップにはアレクサンダー・セルロートとモハメド・アリ・チョーが起用された。

 試合はいきなり動く。5分、CKのこぼれ球をアルバロ・モラタが押し込んでアトレティコが先制し、幸先いいスタートを切った。

 追いかける立場になったソシエダは後半に追いつく。55分、左サイドでダビド・シルバからパスを受けたアリ・チョーがクロス。このボールに対し、ファーサイドで途中出場の新戦力ウマル・サディクがヘディングで合わせる。頭に当たった後、右腕に当たったように見えなくもないが、ゴールは認められ、スコアは振り出しに戻っている。

 そして71分、久保が登場。ダビド・シルバと代わってトップ下で起用された。すると76分、ペナルティアーク付近で受けて前を向いた久保は、左足でボールを引き、軸足の右足に当てながらそのままサディクにパス。この巧みなスキルによって編み出されたパスを受けたサディクがネットを揺らし、ソシエダが逆転に成功したーーかに思われた。

■“幻アシスト”に称賛相次ぐ

 しかし、久保からのパスを受けたサディクがオフサイドポジションにいたため、これは惜しくもノーゴール判定。試合はFKからの再開となった。

 それでも、記録には残らなかったものの、この華麗な“ダブルタッチパス”による“幻アシスト”はファンを大いに沸かせている。

「ゾワッッッてなるほどやばいパス」
「瞬時に眠気を覚ましたよ」
「激うますぎて白飯食える…」
「芸術」
「これほんとうまいよなぁ」

 なお、1-1の状態からスコアは動かずに試合は終了。ソシエダはアトレティコと勝ち点1を分け合った。