誰を起用してもある程度の強度は保たれる
今夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスに戻ったポール・ポグバ。新天地でさらなる飛躍が期待されたが膝を負傷。ポグバ本人はワールドカップ・カタール大会への出場を希望しており出術せずに回復を目指したが、難しかったようですでに出術を実施したとのこと。指揮官であるマッシミリアーノ・アッレグリによると1月の復帰が現実的のようで11月から開催されるW杯の出場は厳しいか。
ディディエ・デシャン率いるフランス代表としては大ダメージだといえるが、改めて中盤の選手層を見ると他の選手で十分にポグバのカバーはできるかもしれない。
まずレアル・マドリードでプレイするオーレリアン・チュアメニとエドゥアルド・カマヴィンガだ。カマヴィンガはまだフル代表に定着できていないが、ポグバが招集できなければ枠が一つ空き、そこに入ってくるだろう。
両者ともに守備強度が高く、それでいて攻撃面でも期待できる。チュアメニはパス、カマヴィンガは推進力のあるドリブルから攻撃を前進させ、好機を演出する。
怪我での離脱が増えてきたが、フランス代表にはエンゴロ・カンテがいる。無尽蔵の運動量を武器にピッチ全体をカバーする中盤戦士で、フランスが制した前回のロシア大会ではポグバと共に決勝に出場している。
直近のネーションズリーグではマッテオ・グエンドウジやブバカル・カマラが招集されている。若く今後に期待できるプレイヤーであり、9月のネーションズリーグでも招集されればカタールでも選ばれるだろう。
ポグバ不在となったとしても中盤の選手層は十分に厚い。ユヴェントスのアドリアン・ラビオもおり、誰を起用してもある程度の強度は保たれる。とくにチュアメニ、カマヴィンガのコンビは強力であり、9月の代表ウィークでは誰が1番手として起用されるのか。