フランス代表のディディエ・デシャン監督が、現地時間12月18日に行なわれるカタール・ワールドカップ(W杯)決勝、アルゼンチン戦を前に会見に出席。カリム・ベンゼマの合流を否定した。英メディア『90min』が伝えている。

 2022年にバロンドールを受賞した34歳の大エースは、開幕前のトレーニング中の負傷で離脱するも、すでに所属のレアル・マドリーで復帰。親善試合に出場するまでに回復しており、登録自体もまだ残っていることから、土壇場でのカムバックが取り沙汰されていた。

 準決勝直後は「次の質問に移ろう」とはぐらかし、多くを語らなかった指揮官だが、決勝前最後の会見では、はっきりと自身の考えを主張。ベンゼマと、同じく途中離脱したリュカ・エルナンデズは念頭になく、あくまで今いる選手たちの起用以外考えていないと訴えた。

「何人かの選手は怪我をしていて、カリム・ベンゼマもその1人だし、リュカ・エルナンデズも初戦で怪我をしてしまった。その点からすると、私のチームには24人の選手がいて、彼らが起用できる選手たちだ。だから、ここにいない選手に関する質問は、その選手たちにフェアではないと思う」
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 ベンチ入りの可能性こそ潰えたが、「フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ベンゼマや、同様に怪我で欠場したポール・ポグバやエヌゴロ・カンテらと共に、決勝を現地観戦する意思がある」と報じられている。アルゼンチン戦当日、スタンドにその姿を見せるのだろうか。

 なお、デシャン監督はこの件について、「元選手や負傷した選手など、誰が試合を見に来るかを決めるのは私ではない」とのみ語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部