シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は、日本代表MF遠藤航(29)とDF伊藤洋輝(23)擁するVfBシュツットガルトとの一戦でも低調なパフォーマンスを露呈。現地メディアから低評価を受けているが、当面レギュラーをはく奪されることはないようだ。7日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 吉田麻也は今年7月にシャルケへ加入すると、新加入選手にもかかわらず副キャプテンに就任。今季開幕から公式戦全試合でフル出場するなど、守備陣の中心選手としてチームを支えている。

 ただ先月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦では5失点に関与。チームが1-6で敗れる中、ドイツメディア『RUHR24』から「6」点(6段階評価で「1」が最高点)とワースト評価を受けたほか、ドイツ紙『ビルト』からは「二流の攻撃陣に加え、守備陣(特にヨシダ!)のブンデスリーガ適性に対する疑問も大きくなってきた」と酷評されていた。

 また今月3日の第5節・VfBシュツットガルト戦ではFWサイラス(23)に何度もドリブル突破を許すなど、スピード面での弱点を露呈。『RUHR24』は試合後、同選手に「シャルケの新しい守備の中心選手は、深刻なスピード不足。サイラスとのランニング対決で弱点を露呈した」と指摘していた。

 『ビルト』はシャルケがブンデスリーガ最下位に沈むVfLボーフムとの一戦を11日に控える中、「フランク・クラマー監督を助ける4選手」と題した特集記事を掲載。VfLボーフム戦で鍵を握る選手に吉田麻也を指名すると、「ヨシダはブンデスリーガで通用するスピードに欠ける。しかしクラブ内部では、このディフェンスリーダーが議論の対象となることはない」

 「それどころかウニオン・ベルリン戦での大敗後、クラマー監督は足の遅いヨシダを守るための戦術に取り組んでいる。シュツットガルト戦ではフロリアン・フリックに中盤と最終ラインの間のスペースを埋めさせた」と記し、吉田麻也のスタメンが当面の間は保証されるとの見方を示している。

 なおシャルケは5試合を終えて3分2敗と、いまだに今季初勝利をあげていない。また『ビルト』は先週、VfBシュツットガルト戦とVfLボーフム戦のいずれかで勝利できない場合、クラマー監督の進退問題に発展する可能性があると報じていた。