今夏にレアル・マドリーからレアル・ソシエダに移籍した日本代表MF久保建英に、ソシエダの地元紙『ノティシアス・デ・ギプスコア』が独占インタビューを行なった。サッカーダイジェストWebでは、同紙の許可を得て、貴重なインタビューを掲載。第4回では、日本がカタール・ワールドカップで対戦するスペイン代表について語った部分をお伝えする。

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――日本はワールドカップのグループステージでスペインの強敵となるでしょうか? チームメイトと対戦するかもしれませんね。

「(東京オリンピックで対戦した)マルティン(ズビメンディ)とも話題にしたことがあるよ。再会した彼は、腕が太くなって以前よりもがっしりした体つきになっていた。冗談交じりに、去年のテストマッチで僕とのプレーがあってから、トレーニングの強度を高くしたと言っていた。

 正直、現時点で日本の準備が整っているかは分からない。その時が来れば、国民も大会モードに切り替わっているはずだ。ましてや初戦がドイツ戦、最終戦がスペイン戦という強豪国と同居するグループに組み込まれたわけだからね。自分たちの力を出し切らないといけない。グループステージを突破するためには、2試合のどちらかで勝利を収めなければならないだろう。前回グルーステージで敗退したドイツは、初戦にウェイトを置いてくると思う。スペインに勝たないとグループステージを突破できない状況で試合を迎えるケースもありうる」

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――スペイン代表で最も注意すべきポイントは?

「ガビとは面識がないけど、ニコ(ゴンサレス)とはある。ペドリは特別だよね。バルサでプレーするために生まれてきたような選手だ。先日、50メートルほど歩いているところを見たけど、彼がボールを持つと、誰も奪うことができない。パスワークで相手を崩すことを好むこのスペインにとてもマッチした選手だ。

 日本に可能性があるとすれば、カウンターだろう。あまり話したくはないんだけどね。ルイス・エンリケがこれを目にするかもしれないから。でも、スペインは時に背後のスペースを突かれることがある。それは試合を見ていれば分かることだ。もちろん大会に向けてしっかり準備してくるはずだ。スペインには多くの友人がプレーしている。(ソシエダの)ミケル(オジャルサバル)やマルティンたちと3試合目に対戦できることを期待している」

――そのオジャルサバルとの共演は楽しみですか?

「彼にはオリンピックでまんまとやられたからね。アセンシオのゴールをアシストする前に、ドリブルでボックス内まで切り込まれた。悔しい気持ちが全くないというわけではないけど、今は同じチームメイトだ。過去は忘れないといけない」

インタビュアー・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア紙レアル・ソシエダ番記者)
翻訳●下村正幸