昨季は3ゴール止まりだったが……

アトレティコ・マドリードFWアントワーヌ・グリーズマンが好調だ。

昨夏バルセロナからレンタルの形でアトレティコに復帰したグリーズマンは、今季45分以上プレイした試合が50%以上ある場合は買取義務が発生すると報じられており、アトレティコ側は今季開幕からグリーズマンを途中出場のみに限定させている。

本人としてはプレイタイムが限られる現状に不満もあるだろうが、グリーズマンの状態そのものは良好だ。昨季はリーグ戦で3ゴールしか奪えなかったが、今季は早くも2ゴールを記録。チャンピオンズリーグの方でも1ゴール奪っており、限られた時間の中で決定的な働きを見せている。

仏『Canal+』によると、グリーズマンもコンディションが良いと手応えを口にする。

「今は体がキレていて、上手くやれているよ。足の状態も非常に良い感じなんだ。プレシーズンの準備は非常に良いもので、僕に必要だった。昨季はメンタリティの部分でも上手くいかないところがあったけど、今は良い状態で全力を尽くせている」

グリーズマンの復調はワールドカップが迫るフランス代表にとっても大きい。4年前のロシア大会を制したフランス代表ではFWキリアン・ムバッペも活躍したが、前線の中心はグリーズマンだった。代表監督ディディエ・デシャンはグリーズマンに全幅の信頼を寄せており、カタール大会でグリーズマンをスタメンから外す考えはなかったはず。今の状態が続くならば、カタール大会でもグリーズマンは主力となるだろう。

同じフランス代表のFWカリム・ベンゼマが怪我で1カ月離脱すると見られているが、前線でムバッペ、ベンゼマ、グリーズマンの3枚が揃えば恐ろしい。フランス連覇にこの3枚は欠かせないはずで、デシャンもグリーズマンの開幕ダッシュに手応えを掴んでいることだろう。