サークル・ブルッヘ所属のFW上田綺世(24)は、チームが不振に喘ぐ中で結果を残せていない。そんな上田綺世にチームメイトが不満をぶつけているようだ。12日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が伝えている。

 上田綺世は今年7月1日、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。今季開幕から本職ではないトップ下での起用がつづき、結果を残せていなかった。

 しかしトーゴ代表FWケビン・デンキー(21)との前線2トップコンビが定着すると、先月27日のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第6節・ズルテ・ワレヘム戦で移籍後初ゴールをマーク。ただその後の2試合はノーゴールに終わり、チームも第8節終了時点でリーグ最下位に沈んでいる。

 その中、チームメイトのDFセナ・ミアング(25)が『Het Nieuwsblad』のインタビューに対応。「今いくつかネジが緩んでいるが、また締め直さないといけない。このままではいけないし、引きずってはいけない」と切り出すと「昨季から続けているチームのやり方を信じることが大事なんだ。全員が今のやり方を信じることによって、何でも可能になる」とパワープレーの継続を求めている。

 そしてミアングは「デンキーはまだゴールを決めていない。ウエダはたった1ゴールなのに、ふたりとも潰れている。毎週、いい試合をしているのに、チャンスを決めきれない」と2選手のパフォーマンスを批判。「これはディテールの問題である。ディテールを正さない限り、僕たちは負け続けることになる」と語った。

 なお上田綺世は昨年、U24日本代表の一員として東京五輪に出場。カタールW杯アジア最終予選では10試合中2試合に出場したほか、今年6月のキリンカップサッカー2022・ガーナ戦でもプレーしている。

 ただサークル・ブルッヘ移籍後は低調なパフォーマンスに終始。今年9月にドイツ国内で行われる強化試合や11月のFIFAワールドカップ・カタール大会における日本代表落選の可能性が危惧されている。