ブンデスリーガ第7節が17日に行われ、ドルトムントとシャルケが対戦した。

 2シーズンぶりに“ルールダービー”が行われる。昨季はシャルケが2部に降格していたため同カードは実現せず。ドルトムントとゲルゼンキルヒェン(シャルケの本拠地)30kmほどしか離れておらず、炭鉱と鉄鋼業で栄えた町の威信をかけた戦いは、ドイツ国内だけでなくサッカー界を代表する伝統のダービーとして知られている。

 今シーズンのドルトムントはここまで4勝2敗という成績。10日に行われた前節のライプツィヒ戦で0-3と大敗を喫すると、14日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループG第2節のマンチェスター・C戦でも、先制に成功しながら終盤の2失点で敗れ去った。ダービーで悪い流れを断ち切り、インターナショナルマッチウィークに入れるだろうか。一方、シャルケは開幕からの5試合は3分2敗という成績で、前節のボーフム戦で今季初勝利を挙げた。ドルトムントとのダービーマッチで今季2勝目を掴みたい。

 ドルトムントはCLのマンチェスター・C戦からスターティングメンバーを4名変更。ニコ・シュロッターベックやユリアン・ブラントらが先発に名を連ねた。一方、シャルケは前節と同じ11名をチョイス。吉田麻也は7試合連続のスタメン出場を飾っている。

 試合は序盤からホームチームがボールを握るも、27分にアクシデント。キャプテンマークを巻くマルコ・ロイスがペナルティエリア手前で足首をひねり、プレー続行が不可能に。ジョバンニ・レイナとの交代でピッチを去ることとなった。

 それでもドルトムントは試合の主導権を離さない。32分、自陣高い位置でルーズボールを拾ったシュロッターベックが左サイドの門を通すスルーパスを供給。追い付いたドニエル・マレンがクロスボールを送ると、ジュード・ベリンガムが頭で合わせる。これはシャルケのGKアレクサンダー・シュヴォロウに弾き出された。

 45分にもドルトムントにチャンス。シュロッターベックからの斜めパスをボックス内で受けたマリウス・ヴォルフがターンから左足でフィニッシュまで持ち込むも、再びGKシュヴォロウに阻まれた。前半はスコアレスで終了している。

 後半に入ってもドルトムントが怒涛の攻撃を続ける。46分にはマレンがドリブル突破からシュートを狙うも、再びGKシュヴォロウが立ちはだかる。その後も幾度となくドルトムントが攻撃を続けたものの、シャルケ守備陣も集中を切らさない。

 スコアレスのまま終盤に突入したものの、79分に試合の均衡が破れる。レイナからのロングボールをボックス左で受けたヴォルフは、右足で内巻きのクロスボールを供給。途中出場のユスファ・ムココがペナルティエリア内で吉田の背中に入り、高いジャンプから強烈なヘディングシュート。GKシュヴォロウの牙城を遂に崩し、終盤にドルトムントが先制に成功した。

 その後はシャルケも反撃に出たものの、ドルトムントは落ち着いて対応。試合はこのままタイムアップを迎え、ドルトムントがリーグでは2試合ぶり、公式戦3試合ぶりの白星を手にした。シャルケの吉田はフル出場を果たしている。

 次節、ドルトムントは10月1日に敵地でケルンと対戦する。一方、シャルケは10月2日にアウクスブルクをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ドルトムント 1-0 シャルケ

【得点者】
1-0 79分 ユスファ・ムココ(ドルトムント)