セルタの元スペイン代表FWイアゴ・アスパスが、FIFAワールドカップカタール2022への思いを明かした。20日付でスペイン紙『アス』が伝えている。
スペイン北西ガリシアで産声をあげたアスパスは現在35歳。セルタの下部組織出身で、リヴァプールとセビージャでのプレーを挟んだものの、キャリアにおける大半をセルタで過ごしている。これまでにクラブ公式戦通算424試合に出場し189得点を記録。ラ・リーガ史上最多タイとなる通算4度のサラ賞(スペイン人最多得点者に与えられる賞)にも輝いており、セルタの“王様”的存在だ。
昨シーズンのラ・リーガで18ゴールを記録すると、2022-23シーズンは第6節終了時点で5ゴールを挙げている。好調を維持しているアスパスだが、スペイン代表からは2019年以来招集が遠ざかっており、カタールW杯前最後となる今回の代表ウィークに臨む“ラ・ロハ”にも同選手の名前はなかった。それでも、アスパスは「もちろん行けないのは辛いけど、僕は頑固なんだ。最後まであきらめないよ」と決意。続けて「もし、最後の最後で僕の名前がリストに乗ることがあれば、それに越したことはない。僕はセルタでプレーするためにお金をもらっているが、すぐそこにご褒美があるんだから、できる限りのことはするつもり」と逆転でのカタール行きを目指して意気込みを示した。
また、アスパスは「“希望”は最後に失われるもの。しばらく行っていないのは事実だけど、昨シーズンをかなり良い形で終えて、今季のラ・リーグでは継続性を持たせている」と自身のパフォーマンスに触れつつ、「監督とのトラブルがあるわけではない。これまでにも招集されていたし、監督が『まっすぐ進んでいるから』と教えてくれたこともある」とスペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督との確執はない、と口にしている。
2018年に行われたFIFAワールドカップロシア大会に出場したアスパスは、スペイン代表のグループステージ突破に貢献するゴールを決めた。しかし、決勝トーナメント1回戦ロシア代表戦では、PK戦にまでもつれ込んだ死闘の末、5人目のキッカーとして失敗。スペイン代表も敗退の憂き目に遭っている。逆転での本大会出場に闘志を燃やすアスパスは、ロシアの地での雪辱を果たすことができるのだろうか。