レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が、エスパニョール戦後にこれまでのシーズンを振り返った。スペイン『アス』が伝えた。
【動画】GKへのチェイスから久保建英がアシスト
2019年7月にレアル・マドリーに加入した久保だが、ファーストチームはEU圏外枠の影響もあり武者修行を続けることに。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、マジョルカと3シーズンで3クラブを経験した。
その久保は今夏、完全移籍でソシエダに加入。すると、ここまで公式戦8試合で1ゴール2アシストを記録。開幕戦で加入後いきなりゴールを決めると、18日に行われた第6節のエスパニョール戦でもアシストを記録。チームの中での重要な役割を担っている。
これまでのクラブとは周囲の選手のレベルやチームスタイルも異なる中で、本領を発揮しつつある久保。今シーズン自分に起きている変化はよく分からないとしながらも、より強い覚悟を持って臨んでいることを明かした。
「僕も自分に何が起きているのかを上手く説明できません」
「プレシーズンにこのホテルにいた時、もう次はない、これがサッカー選手として飛躍する最後のチャンスかもしれないと思ったことを覚えています」
「そして今のところ、期待されていることを満たせているつもりです」
その久保は、開幕戦のカディス戦で先制ゴールを記録し0-1の勝利に導くと、ファンから歓迎のチャントを歌われていた。
「あれは大きな自信に繋がりました。最終的に決定権を持つのはファンです。監督やコーチングスタッフ、チームメイトもいますが、ある意味エンターテインメントであり、発言権があるのはファンだと思います」
「お金を払って、僕たちのプレーを見にきてくれています。そして、彼らが幸せであればあるほど、僕たちも幸せになれます。だから、あのファンからの喝采は本当に嬉しかったです」
充実感も手にしている久保。今季はヨーロッパリーグ(EL)も戦っており、より多くの経験を積めている。
今回ソシエダに移籍したことは成功だったかという質問には、自分を求めてくれているとコメント。あとは自分次第だとした。
「マドリードで話を聞いた時、3年前から追いかけていて、全部説明してくれました。僕も知っていました」
「ソシエダは僕を必要としてくれるクラブであり、会長、スポーツディレクターも僕を必要としてくれ、監督も僕を必要としてくれていました」
「そこからは全て自分次第で、今のところベストを尽くしています」
その中で、エスパニョール戦でのアシストにも見られた守備の献身世を見せている久保。自身に持たれているイメージを払拭できているとした。
「ずっと前から言われていました。久保は守備が苦手で、チームの役に立たないと常々言われていましたし、体格で偏見を持たれているのも原因かもしれません」
「今年はその逆で、自分もチームを助け、犠牲を払っていることを証明できたと思います」
【動画】GKへのチェイスから久保建英がアシスト