日本の攻守はどこまで通用するか

23日に日本代表と親善試合を行うアメリカ代表。北中米カリブ海予選はカナダ代表、メキシコ代表に続く3位でワールドカップ・カタール大会行きを掴んだ。若手が伸びてきている国であり、W杯出場は2014年のブラジル大会以来となる。

先日、日本代表と戦うメンバーが発表されており、チェルシーのFWクリスティアン・プリシッチやユヴェントスのMFウェストン・マッケニーら実力者が順当に選出されている。

その中でも注目は今季からプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドでプレイするMFブレンデン・アーロンソンとMFタイラー・アダムスの2人だ。

昨季までオーストリアのレッドブル・ザルツブルクでプレイしていたアーロンソン。今夏の移籍市場でプレミアにやってきており、6試合で1ゴール1アシストとすでに数字を残している。攻撃的な中盤であり、リーズではトップ下で起用されている。

ドリブルにシュート、パスと攻撃的な能力が高く、守備では走ることを惜しまないモダンなトップ下である。レッドブル・ザルツブルクやライプツィヒで働いていたジェシー・マーシュが連れてきただけあってその能力は確かで、早くもプレミアに適応している。リーズのハイプレスを最前線から引っ張る選手であり、日本代表もアーロンソンの猛烈なプレッシングには要注意だ。

もう一人のアダムスは今夏の移籍市場でライプツィヒからやってきた。守備的な中盤で、リーズではマルク・ロカとボランチでコンビを組む。

ボールを刈り取ることに長けた中盤戦士で、今季プレミアでのタックル成功数28回はフラムのポルトガル代表ジョアン・パリーニャに続くリーグの2位の好成績だ(MF限定)。刈り取ってから縦への展開が早く、ドリブルにパスと選択肢も多い。そのためアダムスにボールを奪われることになれば前述したアーロンソンやプリシッチへのパスコースをふさぐ必要がある。

8月に発表されたFIFAランキングでは14位だったアメリカ代表(日本は24位)。このランキングでどちらが格上か測るのは難しいが、この一戦ではっきりするだろう。5大リーグを主戦場にする選手が多く、とくに中盤と前線は強烈なタレントが揃っている(データは『SofaScore』より)。