サッカー日本代表のMF堂安律(23)は、所属クラブのSCフライブルクで主力選手として活躍している。ただ現地では同選手のパフォーマンスにさらなる改善を求める声が上がっているようだ。

 堂安律は今年7月5日、エールディビジ(オランダ1部)のPSVアイントホーフェンからSCフライブルクへ移籍金850万ユーロ(約12億円)により完全移籍。7月31日のDFBポカール1回戦・FCカイザースラウテルン戦や先月6日のブンデスリーガ開幕節・アウクスブルク戦でいきなりゴールをあげると、今季ここまで公式戦10試合中9試合の先発出場で4ゴールをマーク。右サイドハーフでレギュラーに定着しているが、フル出場はわずか1試合となっている。

 その中、ドイツメディア『フースバル』はSCフライブルクの新戦力に関する特集記事を掲載。堂安律について「堂安律の創造性、遊び心、そして相手ゴールを脅かすプレーは、フライブルクのクレメンス・ハルテンバッハSD(スポーツディレクター)に大きな負担を強いることになった」

 「この日本代表選手には、ほぼ二桁の金額が支払われた。フライブルクでは、通常の移籍金とは異なる額だ。ただ彼は左足から4ゴールとチーム内得点王になっており、すべてのコンペティションで成功を収めている」と評価している。

 ただ一方で「堂安律はまだアシストをしていない。彼がゴールを決めて、他のクリエイティブな選手がアシストを提供してくれれば、問題はない」

 「だが、彼には高額な移籍金が肩にのしかかる。堂安はブンデスリーガの全試合で先発イレブンに入ったものの、いつも早い時間帯での途中交代を余儀なくされている」と批判。現時点でのパフォーマンスが850万ユーロという移籍金に見合っていないと見解を示している。

 なお堂安律は、今月下旬にドイツで行われるキリンチャレンジカップ2試合の日本代表メンバーに選出。スタッド・ランスで好調を維持するFW伊東純也(29)と再び右サイドのポジション争いを繰り広げている。