ドイツ・デュッセルドルフ市内で合宿を行っているサッカー日本代表は現地時間の9月22日、冒頭の15分間のみ報道陣に練習を公開。23日に行われるアメリカ代表戦に向けて調整した。
他の選手より先にGK権田修一がスタジアム内部からピッチに出てきた次の瞬間、まさかの人物が姿を現した。ブンデスリーガのフランクフルトに所属するMF長谷部誠だ。日本代表114試合に出場し、2010年以降はキャプテンマークを巻いた男がチームに帯同することとなったのだ。試合に直接絡むことはないが、ロシアW杯まで3大会連続でワールドカップに出場した経験をチームに還元するという。
日本代表のエンブレムが輝く黒いベンチコートを着用した長谷部は、練習前の円陣の際にも近くにいた。選手がランニングを始めると観客席に上がってその様子を見守っていた。その表情は、現役選手というよりも指導者としての目線そのものだった。
日本はカタールの本番まで、予定している親善試合は残り3試合。直前での合流とはいえ、チームにもたらすものは大きいはずだ。長谷部の所属するフランクフルトとデュッセルドルフは移動しやすい位置関係にあり、また、チームがオフに入ったことなど、さまざまな環境が整ったことで実現した。
■日本時間の21時25分キックオフ!
アメリカ戦は現地時間の9月23日14時25分(日本時間21時25分)キックオフとなる。本大会メンバーの最終選考もかかった試合の模様は、フジテレビ系列で生中継される。
アメリカ代表は、チェルシーで10番を背負うFWクリスティアン・プリシッチやセリエAのACミランに所属するDFセルジーニョ・デスト、ユベントスのMFウェストン・マッケニーらタレントも十分。どんな試合を見せてくれるのか期待だ。