ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(9月21日放送)において、森保一監督が、ワールドカップへかける想いを激白。歴代の監督たちからの学びについて語った。インタビュアーは現役時代共に日本代表で戦った先輩、福田正博氏が務めた。
【映像】ベスト16の壁を破りたい
福田氏が「影響を受けた指導者は?」と問いかけると、森保監督は「(ハンス・)オフト監督はすごく大きい」と自身が日本代表時代に師事した恩師の名を挙げて「練習は本当に厳しく要求してきますし、プレーのタスクについても厳しく要求してきますけど、どこか笑いがあるみたいな。楽しんでいるみたいなところは、すごくいいなと思いました」と、理由は指導内容とチームの雰囲気づくりだと語った。
歴代の代表監督たちからの学びもあるという。過去のワールドカップで日本はベスト16に3回進出している。2002年日韓W杯のフィリップ・トルシエ監督については「いろいろなポイントがある」としながらも、世界に日本の組織力が通用することを証明したと説明。
2010年南アフリカW杯の岡田武史監督については「本当にベスト8に行きそうだったんですけど」と悔しい思いがあったとしながらも「守備力でそれまで日本がやられていたサイドをしっかりと止めて『いい守備からいい攻撃に』ということでベスト16まで行った」と振り返った。
2018年ロシアW杯の西野朗監督については「『日本人、もっとボール握れるでしょ』『もっとアグレッシブに攻撃も守備も仕掛けていけるでしょ』ということでチーム作りをされてベスト16に行った」とコメント。
ほかにも、アルベルト・ザッケローニ監督が「組織力、守備力、攻撃力」を活かしながら「インテンシティ(集中力)を高く保って試合を戦えるように」と唱えていたことや、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が、デュエルやダイレクトプレーといった世界のスタンダードを日本人に植え付けてくれた功績を挙げて「そういうところをすべて、ワールドカップに出て成功したところをいいとこどりをしながらベスト16の壁を破りたい」と抱負を語った。
福田氏が「なんとなくそっちの方向にいっているなという手応えは感じている?」と問いかけると、森保監督は「間違いなく前進はできている」と力強く応じた。