9月23日/キリン・チャレンジカップ2002
日本代表 2-0 アメリカ代表(@デュッセルドルフ/ドイツ)

 日本代表は23日、ドイツ・デュッセルドルフでアメリカ代表と親善試合を行い、

 日本はクラブで好調の鎌田大地と久保建英を送り出し、4-2-3-1のフォーメーションラップを形成。遠藤航と守田英正の2人が中盤の底に入り、トップ下には鎌田。2列目左に久保、右に伊東純也、1トップに前田大然が入った。

 互いに積極的にボールを動かしていたが、特に日本代表はベクトルを前方、ゴールへと向けてプレーしていた。1トップに入ったのが、攻撃時だけではなく守備でも驚異的な回数のスプリントを誇る前田だけに、前線からプレッシャーをかけにいく場面も目立った。実際に前半は相手パスをカットしてからチャンスに結びつける場面が多く、攻撃へ切り替えると必ず前への早い展開に持ち込んでいた。

 13分には、前田のプレスが相手のパスミスを誘い、拾った久保建英がすぐさま中央へ戻して鎌田がシュート。相手GKに阻まれたが、ビッグチャンスをつくっていた。18分にも鋭い縦パスを送り、跳ね返されてもすかさず縦パス。前への意識が、日本のリズムをつくり出していた。

 良い流れが続く日本は、24分に先制に成功する。やはり相手陣でボールを拾い、すかさず前へと仕掛ける。遠藤とバランスを見ながら前に出ていた守田が左へつなぐと、ボックス内から鎌田が1タッチでシュート。一度はオフサイドと判定されたが、ファーサイドへ流し込んだシュートがVARの末に認められた。

 リードして前半を終えた日本代表は、後半開始から3人を交代。GKを権田修一からシュミット・ダニエルに代えた他、フォーメーションはそのままにCBに伊藤洋輝を入れて、冨安健洋を伊東宏樹が退いた右サイドバックへまわした。また、1トップには前田に代えて町野修斗を入れている。

 1点を追うアメリカが攻勢を強めてきたが、前半から披露していたように、自陣に持ち込まれた場合は、日本はしっかり守備ブロックをつくって対応。前から取りにいく場面とのメリハリをつけ、前半のようにパスカットから伊東のシュートにつなげる場面もあった。後方でボールを動かし試合をコントロールし、65分にはロングボールでカウンターを仕掛け、キープした久保から逆サイドで呼び込んだ神田がまたも1タッチでシュートを放つが、ここは相手GKの好守に防がれた。

 68分には右サイドの伊東に代えて堂安律、左サイドの久保建英に代えて三笘薫を投入する。三笘はサイドに開いた位置から突破やゴールを狙い、堂安も自らシュートを放つ意識を見せていた。

 その意識が88分に実る。三笘は左サイドからゴールへ向かうと、ボックス内でDFの脇を抜くシュート。サイドネットを揺らして、日本がリードを広げた。日本はそのまま2-0で勝利した。

 日本代表は27日にエクアドル代表と親善試合を行い、ドイツ遠征を終了する。