前半の出来は素晴らしかった
23日ドイツにて日本代表対アメリカ代表の一戦が行われた。日本代表では久保建英と鎌田大地が2列目で同時起用、アメリカ代表はエース、クリスティアン・プリシッチがベンチ外となる。
前半ゲームを支配したのは森保ジャパンだ。快足前田大然を中心としたハイプレスを武器にアメリカ代表のビルドアップを混乱させ、ショートカウンターから何度もチャンスを生み出す。24分鎌田の先制点もハイプレスから敵陣でのボール奪取に成功しており、リードを得た。前田の武器はこの攻守両面で良さを見せるスピードであり、ハイプレス・ショートカウンターを軸とするならセンターフォワードの1番手は前田になる。
アメリカ代表は日本代表と同様に前線からプレッシングを行っていたが、サムライブルーはセンターバックの吉田麻也、冨安健洋、ボランチの遠藤航、守田英正の4角形で対抗。中盤の遠藤と守田はダイレクトでボールを正確に逃がすことができ、アメリカの圧力を分散させていた。
後半は前田と酒井宏樹を下げ、町野修斗、伊藤洋輝を投入する。前半はハイプレスが効果的だったが、後半は前半ほど機能しているようには見えなかった。前田の快足がなくなったこともあるが、アメリカ代表はテイラー・アダムスを最終ラインに下げ上手く対応しており、ハイプレスが機能しない場合の戦い方は準備する必要がある。
終盤に投入された三笘薫が素晴らしいゴールを見せた。左サイドから中にカットインすると、そのまま右足を振り抜く。ボールはゴールネットを揺らし、プレミアリーグで戦う男が違いを見せた。
その後失点することなく2-0で日本の勝利となった。前半の内容は素晴らしく、ハイプレス・ショートカウンターがハマった。しかし後半は思うような成果は得られておらず、エクアドル戦で課題改善に期待だ。
日本代表 2-0 アメリカ代表
[得点者]
24分 鎌田大地(日本代表)
88分 三笘薫(日本代表)