日本サッカー協会(JFA)は24日、アーセナル所属DF冨安健洋(23)の日本代表チーム途中離脱を公式発表。離脱理由を「クラブ事情」と説明していたが、同選手は負傷した可能性があるようだ。英メディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

 冨安健洋は今年1月以降、右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱。今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場。今月8日のUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第1節のFCチューリッヒ戦で今季初めてフル出場したが、依然として右サイドバックのレギュラーをイングランド代表DFベン・ホワイト(24)に譲っている状況だ。

 そんな冨安健洋は、ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表に招集。23日に行われたアメリカ戦では前半にセンターバックとしてプレーすると、後半キックオフから右サイドバックへポジション変更。フル出場で無失点での勝利に貢献していたが、試合翌日に代表チームから離脱している。

 一方でアーセナルは、来月1日にトッテナム・ホットスパーとのダービーマッチを控えている。そんな中、『フットボール・ロンドン』は同選手の状況について「冨安健洋が日本代表から離脱。トッテナムとのダービーマッチでの負傷者リスト入りの可能性」と報道。

 「JFAの発表内容からは、彼がコンディション不良に苦しんでいるという兆候はまだない」としつつも「日本代表の途中離脱により、10月の重要な試合を前に、彼がまた怪我をしてしまったのではないかという不安をサポーターは抱いている」と綴っている。

 なお冨安健洋は先日、現地メディアのインタビューで「このリーグで求められるものは非常に高いので、現状には満足していません」

 「プレミアリーグでスタメンに選ばれている選手を見れば、そこで何が求められているかが分かると思います。自分のポジションを取り戻せるように頑張ります」と、レギュラー再奪取への思いを語っていた。

 またイタリアメディア『フットボールニュース24』をはじめ一部メディアは「冨安健洋が現状に不満を抱いている」と伝えるとともに、アーセナル退団の可能性があると主張している。