日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)が25日、メディア対応を行なった。

 4-2-3-1で戦った23日のアメリカ代表戦は出場機会のなかった田中。FIFAワールドカップカタール2022のメンバー選考前最後の試合となる27日のエクアドル代表戦を前に「出るか、出ないかは監督が決めることなので、そこは僕自身操作できることではない」とコメントしつつ、「出たときにチームが勝つことが一番大事なのでそこに自分がどう関われるか、関わり方が重要だと思う」と自身の役割について次のように語った。

「それは人それぞれたぶん違うと思いますし、僕で言えばどれだけゲームをコントロールするかだと思う。攻撃においても守備においても、他の選手は違う作り方になる。自分がボールを触る回数、動く回数は他の選手よりも多いと思うので、それで前の選手が躍動してくれればいいと思います。それが自分の価値につながると思うので、それをできるように準備すればいいのかなと思います」

 また、アメリカ戦でダブルボランチに変更となったことに田中は「そんなに変わらないです。もともとダブルボランチの方がやりやすいタイプなので」と問題がないことを強調した。

「結局チームの軸になるというか、重心になることは変わらない。ただ、ダブルボランチの方が比較的に動ける範囲も多いですし、自分の特長が出やすい。それは組む人、チーム状況、流れによって変わりますけど、ストレスなくやれると思います」

 W杯開幕が近づいているなか、「守備の部分は重きを置く感覚はチームとしてもあります。それはW杯でドイツ、スペインとやることも含めてだと思う」と本大会を想定してチーム作りが進んでいることを認めつつ、「だからこそ、そこの部分での価値も示さないといけない」と決意を新たにした。

「自分の立場もわかっているので、なかなかないチャンスの中でやらないといけないこともわかっています。それはいい意味でお手本もたくさんいるので、盗みながらやれればいいのかなと思います」