日本代表は25日、『キリンチャレンジカップ2022』のエクアドル代表戦(27日)に向け、トレーニングを行った。
24日に行われたアメリカ代表戦で右SBとして先発した酒井宏樹(浦和レッズ)は45分間のプレーとなった。負傷明けということで、事前に起用法は話されていたが、改めて「すごくありがたいことに慎重にやらせてもらっていますし、そういう大事な機会をいただいています。責任を持って、調整していきたいと思います」と語り、コンディションに影響はまったくないと話した。
エクアドル戦はFIFAワールドカップカタール2022出場メンバー発表前の最後の試合となる。「個人としては、アメリカ戦である程度チャレンジするところと確認するところができたので、あとはチームとして何がチャレンジできるのかが大事になってくると思います。もちろん結果も。ただ、結果を出すためだけでなく、いいチャレンジができればと思います。個人個人で変わってくると思いますが、僕だったら行く、行かないの選択を周りと共有できるか。攻撃的な守備をどれだけ本数出せるかが大事になってくる」と、次戦のテーマを掲げた。
アメリカ戦で酒井がベンチに下がってから、右SBは冨安健洋(アーセナル)がCBからスライドして務めた。冨安はクラブ事情で離脱となったが、山根視来(川崎フロンターレ)も控えている状況に、「みんな同じようにいい選手なのは間違いないですし、いい選手しか日本代表に来ることはできないと思うので。お互いをリスペクトしていますし、しっかりと自分が出たタイミングで、自分のプレーができればいいと思うので、誰が出てもというスタンスを守れればと思います」とコメント。
自身は8カ月ぶりの代表活動となっているが、「いい意味で自分に自信を持っている選手が多い」と変化に言及。「それが過信ではなく、チームにいい影響を与えている部分が多いので、すごくいい方向に向かっているんじゃないかなと、僕自身は思っています」と話し、特に東京オリンピックでともにプレーした選手の成長などに「海外で違う文化に飛び込んでやっている部分もありますし、精神的に成長しているとも思います。かつ、輪を乱さないながらも、自分の意見を言える、すごくいい方向に向かっていると思います。あとは結果が出るか。出すために確率を上げていきたいと思います」と語っている。
カタール大会に出場すれば3度目のW杯となる酒井だが、「熱量はすごい」とこれまでのチームの大会前の状況と比較して回答。「自分たちがやるべきところ、ゴールがわかっている集団であれば、予選突破は可能だと思います。初戦はもちろんすごく大事ですが、もしつまずいてしまった時の対処法も現実的に考えていると思いますし、理想も追い求めているいい状態だと思います」と手応えを感じているようだ。
チームは9月の2連戦へ準備しつつ、W杯初戦のドイツ戦を見据えた準備も並行して行っている。ハンガリーに0-1で敗れたドイツの試合(24日、0-1)をチームで観戦していたが、現状でのドイツ戦への準備の合致やズレなどを聞くと、「ハンガリーが素晴らしいパフォーマンスを見せたというのもありますし、ドイツがチャンスを決めきれなかったこともあります。0-1は結果論でしかなく、そこで判断するのは難しいですが、ハンガリーがドイツに勝ったということを受けて、ドイツに勝てないということはまったくないですし、そこに関しては光が見えると思います。ただ、ドイツも素晴らしい準備をしてくると思うので、自分たちもそれに負けない準備をするしかないと思っています」と答えている。