フランス代表のディディエ・デシャン監督が、デンマーク代表戦を振り返った。フランスサッカー連盟(FFF)が伝えた。

25日、UEFAネーションズリーグ(UNL)リーグAグループ1最終節でデンマークと対戦したフランス。首位に立つことはすでにできないものの、なんとか意地を見せたい一戦となった。

立ち上がりはフランスのペースで試合は進んでいくものの、34分にカスパー・ドルベリがゴールを決めてデンマークが先制。さらに5分後の39分にはアンドレアス・スコフ・オルセンがネットを揺らし、2-0とデンマークがリードする。

フランスは反撃ができず、試合を通して苦しむ展開に。結局そのまま試合は終了し、2-0でデンマークが勝利を収めた。

グループ3位で終え、今回のUNLではわずか1勝に終わったフランス。デシャン監督はデンマークを称え、チームとして良くないことが起きていると試合後の記者会見で振り返った。

「デンマークのチームはインパクトが強く、25分、30分と良いプレーをしていても効率が悪く、敗戦となった。彼らは最初のチャンスでゴールを決めたと思う。セットプレーではそういった状況が繰り返されていた」

「そのエリアではデンマークの選手だけが3、4人いることもあった。どんなシステムであっても、それは起きてはいけない」

「我々は3日前のオーストリア代表戦で良いことを成し遂げた。デンマークは、クロアチアでそれほどでもなかったが、選手たちはここで何が起こるかを警告していた。コミットメントとデュエルに関しては、彼らは我々よりもはるかに堅実で一貫していた」

カタール・ワールドカップ(W杯)まで2カ月を切った中で、パフォーマンスが上がらなかったフランス。ただ、デシャン監督はケガ人の問題もあるとコメント。一方で、高いレベルを取り戻さなければいけないと、気を引き締めていた。

「描いているものに影を落としたり、心配したりするつもりはない。我々は負傷者を抱えている。2カ月後に何が待ち受けているのかを思い出した。それは高いレベルだ」

「とても高いレベルでは、対戦相手に関係なく、ワールドカップのような決勝の大会では、毎回最大の要求が必要となる。言い訳はしない」

「明らかに学んでおり、学ぶであろうクオリティの高い選手がいる。重要なことは、2カ月で全ての力を回復させることだ」