ドイツ遠征を実施している日本代表から24日に途中離脱したDF冨安健洋(アーセナル/イングランド)の現状について、25日にイギリスメディア『フットボール・ロンドン』が見解を示した。
冨安は、ふくらはぎの負傷が長引いたこともあり、昨シーズンの公式戦出場が22試合にとどまっていた。また、ケガの影響は今シーズンにもおよび、プレシーズンでは試合出場がなかった。今シーズンはここまで、公式戦7試合に出場。プレミアリーグの6試合はすべて途中出場と、ミケル・アルテタ監督は冨安を慎重に起用している。
『フットボール・ロンドン』は、冨安の起用時間が限定的である点について、ポジティブな見解を示している。
「(イングランド代表DF)ベン・ホワイトや(フランス代表DF)ウィリアン・サリバの活躍により、冨安にかかるプレッシャーが軽減され、体力の回復とさらなる故障発生を防ぐことができるようになった」
「筋肉系のトラブルに苦しんでいた彼の身体が休養を必要としていたという意味では、今シーズンの出遅れも“不幸中の幸い”だったのかもしれない。今シーズンは(途中出場ではあるものの)ほぼ毎試合に出場しており、右サイドバックやセンターバックに負傷者が出た場合でも彼が控えているのはチームとっても大きい」
「23歳の日本人DFが日本代表から離脱したことで、アーセナルサポーターは10月の重要な試合を前に再び冨安がケガをしてしまったのではないかと不安を抱いた。だが、日本サッカー協会からは、冨安がフィットネスの問題に苦しんでいるという発表はなく、代わりに『クラブの事情により代表を離脱する』という発表がなされている。これは、アーセナルと日本代表がインターナショナル期間中の選手の離脱について合意していたことをほのめかしている」
アーセナルは、10月1日にプレミアリーグ第9節のトッテナム戦を控えている。ホームでの“ノースロンドン・ダービー”で冨安がどのように起用されるのか、注目が集まる。