セルティック所属の日本代表FW古橋亨梧(27)はFIFAワールドカップ・カタール大会出場を目指す中、23日のキリンチャレンジカップ・アメリカ戦で出場機会がなかった。日本のサッカーファンからは古橋亨梧を出場を望む声が上がっているが、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は同選手の出番なしを前向きに捉えている可能性があるようだ。26日、英メディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。

 古橋亨梧はカタールW杯アジア最終予選で先発出場の機会がほとんどなく、今年1月以降はハムストリングスの負傷により招集外に。今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022でも4試合中1試合の先発出場にとどまると、今月23日のアメリカ戦でもベンチスタートとなっていた。

 また今月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合では、最終予選において前線1トップで先発出場していたヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が招集外。森保一監督はアメリカ戦でFW前田大然(24)をスタメンに抜てきしたが、セルティックでは主にウイングで起用されているだけに英国内では驚きを持って受け止められている。

 そんな中、セルティックOBのフランク・マカヴェニー氏(62)が代表戦における古橋亨梧の起用法に言及。『フットボール・インサイダー』のインタビューで「ポステコグルー監督が、古橋亨梧のアメリカ戦出番なしを喜んでいるか」と聞かれると「ええ、私はそう思う」と回答。

 「古橋亨梧はセルティックで試合を重ねる必要だ。トレーニングはいくらでもできるが、公式戦でプレーするための体力が必要なんだ」

 「ポステコグルー監督は(アメリカ戦出番なしを)喜んでいるだろうが、日本代表戦は地獄のような旅だ。移動そのものはあまり苦にならないだろう。だがセルティックサポーターとしては、彼が休んでくれて嬉しいだろう」とコメント。代表招集に否定的な見方をするとともに、アメリカ戦での出場機会なしがセルティックにとってプラス材料になると見解を示した。

 ただ日本代表の森保一監督は、27日のエクアドル戦でアメリカ戦からのスタメン総入れ替えを行うことを明言。古橋亨梧の先発出場も考えられるだけに、英メディアの反応が気になるところだ。