明治安田生命J1リーグ・セレッソ大阪所属のFWアダム・タガート(29)は、FIFAワールドカップ・カタール大会への出場がほぼ確実とみられている。しかしファジアーノ岡山所属のFWミッチェル・デューク(31)と対照的に、W杯本大会でベンチを温める可能性があるようだ。
タガートは昨年10月27日、天皇杯準々決勝・名古屋グランパス戦で左ヒザ前十字じん帯を損傷。カタールW杯アジア最終予選6試合を欠場していた。また今年4月中旬に復帰したものの、6月のアジアプレーオフ・UAE戦と大陸間プレーオフ・ペルー戦ではコンディション不良により直前でベンチから外れていた。
それでも同選手は今月のニュージーランド戦2試合で再び代表メンバーに選出。22日にオーストラリア国内開催のニュージーランド戦で先発出場したが、25日に敵地で行われたニュージーランド戦では出番がなかった。
そんな中、米メディア『FOX』オーストラリア版は27日にカタールW杯豪州代表メンバー入り当確・落選予想を実施。タガートについて「ここ数カ月で最も好調なストライカーであるタガートは、今シーズンここまで日本で21試合に出場して7ゴールをマーク。直近の12試合では5ゴールと結果を残している」と日本国内での成績を紹介。
その上で「(今月22日のニュージーランド戦で)途中交代となった時、彼は明らかにいら立っていた。おそらくカタールW杯で先発出場するためのアピールチャンスを逃したと認識している」
「彼はカタール行きの飛行機には乗るだろう。だが、先発の座をつかむかどうかはセレッソ大阪でのパフォーマンス次第だ」と綴り、W杯本大会で出場機会を得られるか不透明との見解を示している。
一方、25日のニュージーランド戦でヘディングシュートから先制ゴールを決めたデュークについては「デュークは前線にユニークな要素をもたらす存在だ。フィジカルに優れており、空中戦に強く、ボールをキープする能力もある。自陣からボールを出す時、デューク(のポストプレー)はオーストラリア代表にとって重要な“逃げ道”となる」
「彼はグラハム・アーノルド監督にカタールW杯行きを求めるだけではなく、W杯で多くの出場時間を得るに値すると納得させるために、あらゆる手段を講じている」と評価。タガートと同じくカタールW杯のオーストラリア代表メンバー入りが確実と予想した上で、戦術面でオーストラリア代表に必要不可欠な存在であると主張した。