現地時間9月26日に行なわれたネーションズリーグの第6節で、イングランドは聖地ウェンブリーでドイツと対戦。0-2から追いつき、83分にハリー・ケインがPKで逆転弾を奪うも、87分にカイ・ハベルツに痛恨の同点ゴールを被弾。3-3のドローで終わり、これで6戦未勝利となった。
8万人に迫るサポーターが詰めかけたこの一戦では、定員の関係からトレント・アレクサンダー=アーノルド、フィカヨ・トモリ、ジェームズ・ウォード=プラウス、ジャロッド・ボーウェンがベンチ外となった。
とりわけリバプール不動の右SB、アレクサンダー=アーノルドの名は大々的に取り上げられ、カタール・ワールドカップのメンバー入りを危ぶむ声も少なくない。しかし、英紙『Daily Mail』によれば、ガレス・サウスゲイト監督はドイツ戦の前に「ワールドカップとは何の関係もない」と訴えたようだ。
「我々には並外れたクオリティを持つ4人の右サイドバックがいる。キーラン・トリッピアーは例外的に良いプレーをしているし、リース・ジェームズはリーグで傑出した選手の1人だ。トレントは非常に優れたサッカー選手だと分かっているし、だからこそ彼を代表に選んだんだ」
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一方、元ドイツ代表でプレミアリーグでもプレーしたトーマス・ヒツルスペルガー氏は、「ガレスはよくリーダーシップについて話す」と言い、落選はリーダーシップの欠如によるものではないかと述べた。
「トレントは、彼が望んでいるようなリーダーではないかもしれない。彼はハリー・マグワイアのような頼りになる選手を求めているんだ」
また、元イングランド代表のジャーメイン・デフォー氏も、この一戦の解説者として、23歳の境遇に見解を示している。
「彼はいつも私に感銘を与えてくれる。難しい決断だ。あのポジションには本当に多くの選手がいる。前に行くトレントは素晴らしい選手なんだけどね。少し厳しいが、あのようなライバル選手がいたら何ができるだろう?」
攻撃力を高く評価されているアレクサンダー=アーノルドは、大舞台に立てるのか。ベンチ入りした前節のイタリア戦でも出番はなく、現状厳しい立場にある。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部