サッカー日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会開幕を2カ月後に控える中、今月27日のキリンチャレンジカップ2022でエクアドル代表相手に引き分けた。試合後にキリンチャレンジカップの表彰式が行われたが、エクアドル代表に対する『キリンホールディングス株式会社』幹部の振る舞いが物議を醸す一方で、DF吉田麻也(34)の言動にも注目が集まっている。

 日本サッカー協会(JFA)はカタールW杯にむけた強化試合として、今月にドイツ・デュッセルドルフでキリンチャレンジカップ2試合を開催。日本代表は23日のアメリカ戦で2-0と勝利したが、エクアドル戦では防戦一方の展開となる中で0-0と引き分けていた。

 試合後、協賛企業であるキリンホールディングス株式会社による表彰式が実施。引き分けのため、両チームのキャプテンにトロフィーが授与されるが、キリンのブランド戦略部長は吉田麻也のみに手渡そうとしたのだ。

 エクアドル代表FWエネル・バレンシア(32)が、両腕を広げて「なぜ?」というジェスチャーを見せる。すると吉田麻也はバレンシアに対して一言声をかけた上で、一緒にトロフィーを握るように促す。バレンシアはトロフィーを握りながらブランド戦略部長や吉田麻也と写真に収まったものの、戸惑いの表情を浮かべていた。

 この表彰式の様子はTBS系列で生中継されたほか、ツイッターでも瞬く間に拡散。「リスペクト精神ないのか」、「悪い意味でスポンサーの影響が強いな」、「キリン最低」、「心が痛い」とキリンホールディングス株式会社に対する批判が噴出している。

 その一方で「これがキャプテンのあるべき姿!」、「吉田はカッコいい」、「吉田の素晴らしい人間性はよくわかった」と吉田麻也に対する称賛のメッセージが数多く寄せられている。