アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は先月24日、日本代表チームを途中離脱。一部のイギリスメディアが負傷の可能性を報じていた。その中、ミケル・アルテタ監督がトッテナム・ホットスパー戦を前に同選手について言及している。9月30日、ブラジルメディア『VAVEL』イギリス版が報じた。

 冨安健洋は今年1月以降、右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱。今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場。今月8日のUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第1節のFCチューリッヒ戦で今季初めてフル出場したが、右サイドバックのレギュラーをイングランド代表DFベン・ホワイト(24)に奪われている。

 また同選手は先月、ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表に招集。先月23日のアメリカ戦でフル出場したが、翌日に代表チームを途中離脱。日本サッカー協会(JFA)は離脱理由を「クラブ事情」と説明していたが、英メディア『フットボール・ロンドン』は負傷の可能性を指摘していた。

 アーセナルは1日、プレミアリーグ第9節・トッテナム戦を控えている。そのダービーマッチの前日記者会見でアルテタ監督は「冨安健洋には、どのポジションでも様々な役割でプレーできる自信がある」と言及。

 「ある試合では右サイドバックで、またある試合では(センターバックや左サイドバックなど)他のポジションでプレーすることができると私は考えている。彼のクオリティとインテリジェンスによって、そうしたことが可能になっているんだ」と、改めて同選手のユーティリティ性を高く評価している。

 また冨安健洋をはじめ代表チームに帯同していた複数選手の起用法を聞かれると「昨日、多くの選手が戻ってきたため、準備期間が短かったのは明らかだ。ただ選手たちのコンディションは良さそうだ」と話すにとどめた。