シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)はFIFAワールドカップ・カタール大会を2カ月後に控える中、今月2日のブンデスリーガ第8節・アウクスブルク戦でフル出場。しかしチームが2-3と敗れると、現地メディアから及第点以下の評価を与えられている。
吉田麻也はシャルケ移籍1年目で副キャプテンに就任すると、今季ここまでブンデスリーガ全試合でフル出場。ただ8月27日の第4節・ウニオン・ベルリン戦では5失点に関与したほか、現地メディアからは再三にわたり「ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている」と指摘されていた。
そんな吉田麻也は先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合いずれもプレー。疲労蓄積が心配される中、アウクスブルク戦でも先発出場していた。しかし21分までに2失点を喫すると、53分には吉田麻也とセンターバックコンビを組んでいたDFセップ・ファン・デン・ベルフ(20)が負傷退場。63分に一度追いついたものの、77分に勝ち越されて敗れている。
試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也に対して「4.5」(6段階評価で「1」が最高点)と低評価を与えると「まだ周りが期待している守備面でのサポートは見られていない。この日本人は多くの空中戦で敗れたほか、空中戦に挑まない時もあった。不安そうで、単純なミスをいくつも犯していた」と、スピード不足以外の欠点を指摘している。
なおシャルケはアウクスブルク戦黒星により、勝ち点6の獲得にとどまるとともに15位に沈んでいる。試合前、英メディア『90min』ドイツ版は「吉田麻也とセップ・ファン・デン・ベルフのコンビは今のところかなりうまくいっている」と評価していた。
それだけにファン・デン・ベルフの負傷退場がシャルケにとって大きな不安材料であるとともに、吉田麻也の今後のパフォーマンスにも影響することが予想される。