4年前は消化不良なまま終わった
移籍したバルセロナでも順調に得点を重ねているFWロベルト・レヴァンドフスキ。ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラ、チャンピオンズリーグでも得点を量産する超ワールドクラスFWに唯一不足しているものがあるとするなら、ワールドカップだろう。
ポーランド代表にてレヴァンドフスキは歴代最多の134試合出場、こちらも歴代最多の76ゴールを決めているポーランド史上最強のストライカーだ。
ただ、ワールドカップは4年前のロシア大会1度しか出ていない。チームとしては2002年、2006年と2大会連続で出場しているが、そこからは2大会続けて予選で敗退。ロシア大会がレヴァンドフスキにとって初の本大会だった。
それもロシア大会は1勝2敗でグループ敗退に終わっており、勝利した最終戦の日本戦もスッキリしない戦いではあった。レヴァンドフスキはノーゴールで大会を終えてしまい、このレベルのストライカーがワールドカップで1点も挙げないままキャリアを終えるのは寂しい。
ならば今年のカタール大会はどうだろうか。ポーランドは無事に予選を通過し、本大会ではアルゼンチン代表、メキシコ代表、サウジアラビア代表と同じグループCに入っている。このうち明らかに格上なのはアルゼンチンだけだ。メキシコ、サウジアラビア相手にはチャンスがあるはず。
スペイン『Mundo Deportivo』によると、現在マジョルカを指揮するメキシコ人監督ハビエル・アギーレもレヴァンドフスキのことを警戒している。
「レヴァンドフスキは点取り屋であり、メキシコはポーランドと同じグループに入っている。メキシコとしては警戒している」
今回のグループならば、ポーランドにも突破の可能性が十分にある。ポーランドは過去に2度ベスト16へ進んだ経験を持つが、やはり最強FWレヴァンドフスキが現役の間にベスト8の景色を見たいだろう。今回がラストチャンスになる可能性もあり、まずはレヴァンドフスキのゴールを期待したい。