ユトレヒトのMF前田直輝が、2日に行われたエールディヴィジ第8節エクセルシオール戦後に自身の公式Instagramを更新し、胸中を明かした。

 1994年11月17日生まれの前田は現在27歳。東京ヴェルディの下部組織出身で、2013年にトップチーム昇格を果たした。その後、横浜F・マリノスや松本山雅FCを経て、2018年夏に名古屋グランパスへと加入。ドリブルという“武器”を駆使して降格圏に沈んでいたチームをJ1逆転残留に導くと、2021シーズンのJリーグYBCルヴァンカップ決勝では先制点を挙げて、クラブ史上初となる同大会優勝の立役者となった。

 2021シーズン終了後、前田はユトレヒトへのレンタル移籍を決断した。2022年1月に行われたアヤックス戦でエールディヴィジデビューを飾った同選手だったが、前半11分に相手選手との接触プレーで負傷。全治8カ月の大ケガで同シーズン中に復帰することは叶わなかった。それでも今夏、再びユトレヒトにレンタル移籍加入すると、労働許可書の問題もありシーズン開幕には間に合わなかったが、2日に行われたエールディヴィジ第8節エクセルシオール戦で8カ月ぶりのピッチに。69分までプレーし、1-0の勝利に貢献した。

 エクセルシオール戦後、8カ月ぶりの公式戦復帰となった前田は自身の公式Instagramを更新し、思いの丈を綴っている。

「1月25日にオペをして、8カ月と1週。ピッチに戻れました。本当に本当に長かったけど、家族をはじめ、全ての人に支えられて戻れました。長期離脱すると本当に自分の中で何かが変わるし、悪いことばかりじゃなかった気がします!!! また、たくさんのメッセージ、応援の声本当に救われました。これからも、応援よろしくお願いします!!!!」

 悪夢のデビュー戦から8カ月。大ケガを乗り越えて、“夢の海外挑戦”の幕を再び上げた前田は、オランダの大地でもファンを“熱くさせる”プレーを見せてくれるだろう。