中国の家電メーカーである『ハイセンス(Hisense)』のアンバサダーに就任したJFLの鈴鹿ポイントゲッターズに所属する元日本代表FW三浦知良が、カタール・ワールドカップ(W杯)について語った。

『ハイセンス』は、1969年に中国で創業。テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの生活家電を中心に、業務用のディスプレイやエアコン、デジタル通信システムなどを手がけ、世界展開。TV出荷台数シェアが世界第2位にまで成長している。

2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)でも公式スポンサーとなっていた中、2022年のカタールW杯でも引き続き公式スポンサーとなった中、三浦のアンバサダー就任とプロジェクト発表会が3日に行われた。

発表会のトークセッションでは、三浦がカタールW杯の優勝国を予想。お馴染みとなった「ブラジル」を挙げ、その理由を語った。

「予想通りですかね。本当に個人的なんですが、僕がサッカーでプロになった場所で、ブラジルへの思いは大きくて、毎回ブラジルは応援しますし、ブラジルを優勝予想国に挙げるんですが、今回はネイマールが最後のW杯だと本人が言っています。あれだけ活躍してもネイマールは色々言われてしまう選手で、評価にしても、W杯で優勝してバロンドールを獲ることが一番。バロンドールを獲るには、このW杯で優勝しないとダメです。僕はそう思います」

自身のルーツでもある「ブラジル」を優勝候補に挙げた中、親交もあるFWネイマール(パリ・サンジェルマン)に期待を寄せていると語った。

「チャンピオンズリーグとか良いところまで行かないとダメでしょうが、W杯はネイマールにとって、ブラジル国内の評価もそうですが、国際Aマッチの得点数でももうすぐペレを抜くと言われていて、その数字を残しても、ブラジル国内ではロナウドやロマーリオだったり、過去の選手よりも評価が低い。私生活のことなどもあってでしょうけど、それ以上の評価をしていないです」

「Aマッチの得点数を本当に評価してもらうには、彼の力でW杯で優勝することが必要です。これまでのゴールが今まで以上の輝きを持ってくると思います。ネイマールのためにブラジルが優勝して欲しいです」

「(プライベートでも仲良くしている?)ネイマールはそう思っていないかもしれないですが、僕はそう思っていて、日本に来るたびに会ってもらっていて、家族も写真を撮ってもらったり良くしてもらっています」

「僕が育ったサントスでネイマールも育っていますし、そういう繋がりも感じています。ネイマールに優勝して欲しいです」

プライベートでも親交のあるネイマールに期待する三浦。その中で、大会の注目選手にはネイマールを挙げた中、日本人ではMF鎌田大地(フランクフルト)の名前を出した。

「海外だとネイマール、日本だと鎌田選手です。日本では他にも、久保選手やこの前素晴らしいゴールを決めた三笘選手も注目はしていますが、日本のベスト8進出には鎌田選手の力が凄く必要だと思います」

鎌田を高く評価している三浦だが、その理由についても言及。試合を変えられる選手で、中心として活躍して欲しいと期待を込めた。

「今はドイツで大活躍していて、チームの中心選手としてやっています。存在感、日本の代表の中で自分が中心となって、枝ではなく幹となって、自分がやるんだという意識がこの前のアメリカ戦、エクアドル戦のプレーを見ていても凄く感じました」

「もちろん技術とかは申し分ないんですが、気持ちの部分で凄く強く持ってやっている。そういうことが伝わってきます。プレーの中で、チームに違いをもたらしてくれる。攻撃で日本はW杯で同点を取るかが重要になってくると思います」

「その中で、点も取れるしアシストもできて、ゲームも作れる、流れを見れるとオールラウンドで活躍する。あとはコンディションだけだと思うので、しっかり整えて、鎌田選手が中心になるんじゃないかなと思わせるほどの活躍だと思っています」