ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC所属の日本代表MF三笘薫(25)は、今月1日のリバプール戦で同点ゴールをアシスト。ロベルト・デ・ゼルビ監督からスーパーサブとしての評価をさらに高めているようだ。イギリス・ブライトンアンドホープの地元メディア『サセックスワールド』が伝えている。

 三笘薫は今年7月、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)でのレンタル期間を終えてブライトンに復帰。今季プレミアリーグで途中出場が多いものの、一度もスタメンに抜てきされていない。

 そんな中、ブライトンは先月にグレアム・ポッターからロベルト・デ・ゼルビへの監督交代を発表。同選手はデ・ゼルビ監督の初陣であるリバプール戦で後半20分からピッチに立つと、2-3で迎えた後半38分に左サイドからのクロスをあげてベルギー代表FWレアンドロ・トロサール(27)の同点ゴールを演出。そしてイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(23)を相手にドリブル突破で見せ場を作ったことも話題を呼んでいる。

 『サセックスワールド』は6日、リバプール戦で結果や試合内容をもとに「ロベルト・デ・ゼルビへの監督交代により、恩恵を受けるブライトン4選手」と題した特集記事を掲載。三笘薫、トロサール、元イングランド代表FWダニー・ウェルベック(31)、DFアダム・ウェブスター(27)の名前を挙げている。

 そして三笘薫について「この才能あるウインガーは、ユニオンSGから復帰して以来、自身の能力を発揮する機会をほとんど与えられなかった。今季ここまではベンチスタートからの短時間で散発的な出場に留まっている」

 「しかし、三笘薫はその限られた出場時間の中でも、相手を苦しめることができることを証明している。先週末のリバプール戦では自身のクロスから同点ゴールをアシストした。彼が65分から投入されたことにより、デ・ゼルビ監督は3-4-2-1の布陣から4-4-2、さらには4-2-3-1に変更。ブライトンは同点ゴールと三笘薫の今季初アシストを手に入れたのである」と言及。

 「デ・ゼルビがビッグ6(プレミアリーグ強豪6クラブ)との対戦で重視するのは、フォーメーションの流動性である。そのために、デ・ゼルビは主力選手以外にも期待を持たせる必要がある」

 「三笘薫のような選手は、新監督の試合へのアプローチから恩恵を受けるかもしれない。後半に疲弊した相手選手に対して、彼のトリッキーさとスピードは破壊的な効果を発揮する」と綴るなど、スーパーサブとして相手に脅威をもたらす選手だと主張している。