サッカー日本代表は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控えている。その中、フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧(24)は、チームメイトであるMFアペルカンプ真大(21)の日本代表入りを望んでいるようだ。6日、ドイツ誌『ビルト』が伝えている。

 田中碧はカタールW杯アジア最終予選で出場機会を確保すると、中盤の主力選手に定着。先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合でも招集されており、27日のエクアドル戦でフル出場している。また所属クラブのデュッセルドルフでも、今季ここまでほぼ全試合に先発出場。低調なパフォーマンスにより批判を浴びていたが、今月1日のアルミニア・ビーレフェルト戦で今季初ゴールを挙げている。

 一方のアペルカンプ真大はU18日本代表での出場歴を持っているが、昨年5月のUEFA U21欧州選手権でU21ドイツ代表に招集。昨年9月にはU21ドイツ代表戦で2試合に出場していた。またデュッセルドルフでは、田中碧とともにレギュラーに定着。ビーレフェルト戦では2ゴールをマークしている。

 そんな中、田中碧は『ビルト』のインタビューで「カタールW杯でアペルカンプ真大と一緒にプレーしたいですね。彼とは本当に仲が良いんですよ。(アペルカンプ真大のことについて)森保一監督に聞かれたら、『彼は素晴らしい選手ですよ』と言いますね。ただ彼はまだ若いですし、(カタールW杯日本代表メンバー入りは)簡単なことではないですね」と、アペルカンプ真大の日本代表招集を推奨。

 アペルカンプ真大も「日本代表でもプレーしたいですね。(年代別の)ドイツ代表でプレーしていましたけど、現実的に考えれば、ワールドカップは日本代表の一員として出場すると思うんです」とコメントを残している。

 また『ビルト』は両選手のコメントをうけて「アペルカンプ真大のワールドカップ出場は、まだまだ先の話だ。ただビーレフェルトでは2ゴールをあげて、遠くから森保一監督にアピールしている」

 「アペルカンプ真大がカタールW杯出場枠を手に入れるには、もっと上位の成績が必要だ。そして田中碧が森保一監督に温かい言葉をかけることにより、(日本代表入りへ)前進するだろう」と見解を述べている。