ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。ABEMAで全64試合が無料生中継されることを記念した番組『FIFA ワールドカップ歴代ベストゴールSP』(ABEMAで配信中)で、元日本代表DFで解説者の松木安太郎氏が、記憶に残る歴代ワールドカップスーパーゴールベスト3を挙げた。

【映像】02年日韓W杯鈴木隆行“つま先シュート”

ワールドカップの試合も数多く解説してきた松木氏が今でも印象に残っているスーパーゴール第3位は、2002年・日韓大会の鈴木隆行の「つま先シュート」だ。

日本の初戦となったベルギー戦、1点リードを許した後半14分、自陣でボールを奪った小野伸二が前線に送ったロングボールに、鈴木が果敢に食らいついてもぎ取ったゴールで追いついた。

松木氏は「まず、(後半12分に)点を取られた直後の本当に早い時間に返せたのがすごく印象的でしたね。小野選手がロングボールを蹴った瞬間に『これは何も起きないだろう』って思っているボールだったのですが、実はよく仕上がった(ベルギーの)DF2人の間にボールが落ちたのでお見合いしちゃった。あきらめずに鈴木選手が追いかけた結果がゴールに繋がったということ。しかも、あの驚くような『つま先のシュート』という」と話す。大舞台にできた一瞬の“すき間”に鈴木が対応できたことを褒めたたえた。

「ワールドカップでこんなことあるんだ」と話す松木氏は、「あのゴールの後は、若い人たちにサッカーを見てもらう上でも『やっぱり、あきらめちゃいかん』と、どんなボールでも何が起きるかわからないので、とりあえずボールに行ってみよう」と話すようになったという。