フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠に、来季以降の現役続行の可能性が浮上しているようだ。13日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 現在38歳の長谷部は2014年夏からフランクフルトでプレー。ここまで公式戦272試合に出場し2ゴール5アシストを記録。2017-18シーズンのDFBポカール(ドイツカップ)制覇や2021-22シーズンのヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献した。今季はブンデスリーガとチャンピオンズリーグ(CL)でそれぞれ4試合に出場し、安定感あるプレーを見せている。

 そんな長谷部は今年2月にクラブとの契約を2027年まで延長。当初の予定では、同選手は2022-23シーズン終了をもって選手生活にピリオドを打ち、その後は同クラブのコーチングスタッフに加わることとなっていた。しかし、今回の報道によると、長谷部が来季も選手キャリアを続行する可能性が浮上しているという。

『ビルト』はフランクフルトのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるマルクス・クレシェ氏のコメントを紹介。同氏はドイツメディア『スカイスポーツ』に対し、次のようにコメントし、長谷部の現役続行の可能性を示唆していたという。

「我々の話し合いでは、プレーを続けるか続けないかに関しては彼自身が決めることになっている。すべては彼次第だ。もし、誠(長谷部)がもう一年プレーすることを望んでいるのならば、もう一年続けることになるだろう」

 また、同氏は「誠(長谷部)は経験豊富なだけでなく、体の扱い方もプロフェッショナルだ。それこそが彼のパフォーマンスを可能にしている。経験が豊富なので多くの状況を事前に察知することができる。非常に賢いプレーヤーだ。チームにとっては非常に重要な安定剤だと言えるだろう」と長谷部を絶賛。同選手がチームにとって非常に重要な戦力であるとの認識を示した。

 38歳になった現在でも、世界最高峰の舞台で見事なパフォーマンスを披露している長谷部。果たして本人はどのような決断を下すのだろうか。