シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)はFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、ブンデスリーガで低調なパフォーマンスを露呈。先日にはシャルケ下位低迷の原因を語っていたが、現地では同選手のコメントを受けて批判がさらに強まっているようだ。13日、ドイツ誌『シュテルン』が伝えている。
吉田麻也はシャルケ移籍1年目から副キャプテンを任せられる中、今季ここまで公式戦ほぼ全試合でフル出場。ただ再三にわたりドイツメディアから「ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている」と指摘されていた。
そして今月8日のブンデスリーガ第9節・バイエル・レバークーゼン戦では、爆発的なスピードを兼ね備えるフランス代表FWムサ・ディアビ(23)やオランダ代表MFジェレミー・フリンポン(21)とのマッチアップで苦戦。前半13分にイエローカードを貰ったほか、今季初めて後半途中で交代している。
またシャルケはレバークーゼン戦で0-4と敗北。ブンデスリーガ第9節終了時点で勝ち点6の獲得にとどまっており、18クラブ中16位に沈んでいる。
吉田麻也は10日、『西部ドイツ新聞』のインタビューに対応。失点数が「21」とリーグで2番目の多さとなっている原因を聞かれると「センターバックでは、若手も含めて色々な選手とコンビを組んできましたし、簡単なことではありません。一般的に守備陣はトレーニングを通じて十分に連携面の確認をしないといけません」とコメント。自分自身を除いてセンターバックのレギュラーが固まっていない現状を説明していた。
すると『シュテルン』は同選手のコメントに対して「確かにブンデスリーガ9試合すべてで先発出場した吉田麻也は、4人の異なるパートナーとともにスタメンに名を連ねていた」と一定の理解を示しつつも「この頻繁なセンターバックの入れ替えだけで、シャルケ低迷の要因が説明できるかというと疑問が残る。特に後輩を指導するのは、ベテランである吉田麻也の仕事であるはずだからだ」と批判。副キャプテンとしての役割を果たしていないとの見解を示した。
なおドイツ誌『ビルト』は9日、「フランク・クラマー監督は10名程度の選手と緊急ミーティングを実施。吉田麻也が担っている副キャプテンの交代が議題に挙がった」と報道。4バックシステムから5バックシステムへの変更や、同選手のベンチ要員降格の可能性もあわせて伝えている。