明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属のFW大迫勇也(32)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー落選の可能性が取りざたされている。そんな中、大迫勇也の元チームメイトでありベルダー・ブレーメン所属のFWニクラス・フュルクルク(29)に、ドイツ代表サプライズ選出の可能性があるようだ。14日、ドイツ誌『ビルト』など複数メディアが報じている。
フュルクルクは身長189cmでブレーメン下部組織出身の大型ストライカー。2014年7月にブレーメンを一度退団したが、ニュルンベルクやハノーファーをへて2018/19シーズン終了後にブレーメンへ復帰している。
また同選手は2020/21シーズン終了後まで大迫勇也とともにプレー。ブレーメン復帰1年目は長期離脱によりシーズンを棒に振ったが、2021年2月以降は大迫勇也の出場機会減少とは対照的に前線でレギュラーに定着している。
そんなフュルクルクはドイツ代表招集歴がない中、今季ここまでブンデスリーガ全10試合で先発出場して8ゴール2アシストをマーク。今月14日の時点で得点ランキング首位に立つなど、好調ぶりをアピールしている。
するとドイツ代表のハンス=ディーター・フリック監督はブンデスリーガ公式サイトを通じて「フュルクルクは今とても良い成績を残しているし、今のドイツ代表にない要素をもたらしてくれるかもしれない」
「ブンデスリーガにはこのポジション(ストライカー)の選手が何人かいるが、26人という限られたメンバー枠の中でも我々を強化する存在になるかもしれない。彼は候補の一人だ」とコメント。同選手のカタールW杯ドイツ代表候補のリストに含めていることを明かした。
また『ビルト』の報道によると、レアル・マドリード所属のドイツ代表MFトニ・クロース(32)も「今の彼の調子を踏まえると、カタールW杯ドイツ代表候補に挙がるべきだと僕は思うね」と、同選手の招集を推奨したという。
なお大迫勇也はカタールW杯アジア最終予選で10試合中8試合に先発出場するなど、主力選手として活躍。ただ今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022ではコンディション不良により招集されず、先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2022でもメンバー外に。大迫勇也のカタールW杯出場は微妙という声が上がっているほか、イギリスメディア『Squawka』は落選候補と予想している。
カタールW杯での日本代表とドイツ代表による直接対決まで1カ月となる中、ブレーメンでしのぎを削っていた大迫勇也とフュルクルクの今後に注目が集まる。