サークル・ブルッヘ所属FW上田綺世(24)は15日、ベルギー1部リーグ戦で今季3ゴール目をマーク。現地メディアから高い評価を受けるなど、FIFAワールドカップ・カタール大会日本代表メンバー入りの可能性が高まっているようだ。

 上田綺世は今年7月、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。当初は本職ではないトップ下での起用がつづいていたが、8月からトーゴ代表FWケビン・デンキー(21)との前線2トップコンビが定着。ただシステム変更もあり、今月に入って2試合つづけて途中出場となっていた。

 それでも15日のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第12節・KASオイペン戦では、再び前線2トップの一角でデンキーとともに先発出場。2-0で迎えた39分、右サイドからのクロスに味方選手がファーサイドから折り返すと、右足でダイレクトに合わせてゴールネットを揺らした。またサークル・ブルッヘは後半にも追加点を奪うと、5-1で勝利を収めている。

 試合後、ベルギー紙『De Standaard』は上田綺世のパフォーマンスについて「彼はだんだん調子を上げてきているようだ」と評価。上田綺世がゴールを決める9分前に生まれた追加点について、同選手が起点となっていたことを指摘している。

 上田綺世は、カタールW杯アジア最終予選では10試合中2試合に出場。先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で再び日本代表に招集されると、27日のエクアドル戦ではセルティック所属FW古橋享梧(27)にかわり後半キックオフから出場。ポストプレーからのチャンス演出により、防戦一方の試合展開に変化をもたらしていた。

 なおカタールW杯の日本代表メンバー26名は、11月1日に正式決定する。ヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)に対する森保一監督の評価に注目が集まる中、上田綺世が代表メンバー入りへアピールしている。