【プレミアリーグ】ブライトン0-0ノッティンガム・フォレスト(日本時間10月19日/アメックス・スタジアム)

 血気盛んなプレーが持ち味だからこそ、起こってしまった惨劇かもしれない。激しいチャージを見舞った加害者が、わずか2分後に顔面から流血するハイキックの被害者に。ドラマでもないような急な展開に、スタジアムがどよめく一幕があった。

【映像】スタジアムがどよめいた惨劇

 エネルギッシュなプレーを持ち味とするノッティンガム・フォレストのイングランド人MFイェーツ。ブライトンとの一戦でもキャプテンマークを巻いて、闘争心溢れるプレーを随所に見せた。

 迎えた51分、縦パスを受けた元イングランド代表MFララーナに対して、鋭いプレスからボールを奪取。しかし実況の喜谷知純氏が「かなり激しくプレスにいっていました」というように、ララーナのスパイクが脱げてしまうほどの激しいプレーに対してレフェリーはホイッスルを吹いた。

顔面流血「2分後の惨劇」にスタジアムどよめき チャージの加害者が一転、ハイキックの被害者に

 するとその2分後、今度はイェーツに悲劇が起こる。ルーズになったボールを頭で処理しようとしたところに、ボールをクリアしようとしたエクアドル代表MFカイセドの足が入ってしまったのだ。

 リプレイ映像では放送席が「モロに入った」と心配する衝撃のシーンが映し出された。カイセドのハイキックはイェーツの顔面を完璧に捉えており、蹴った瞬間にイェーツの顔が跳ね上がるほどの威力。これにはカイセドも「やってしまった…」という表情を浮かべていた。

 すぐさま笛が吹かれてファウルとなったが、蹴られたイェーツは鼻から流血しその場で倒れ込む。ノッティンガム・フォレストの選手たちは、カイセドを取り囲んで乱闘寸前の状態になるなど、異様な雰囲気にスタジアムはしばし沈黙に包まれた。

 なお、その場に駆けつけたドクターの治療を受けたイェーツは、一度ピッチを出るも、すぐにプレーを再開。負傷後も気迫溢れるプレーを見せて、上位相手に価値ある勝ち点1の獲得に貢献し、チームも暫定で最下位を脱出している。(ABEMA/プレミアリーグ)