セルティック所属の日本代表FW古橋享梧(27)はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージで無得点も、19日に行われたスコティッシュ・リーグカップ準々決勝のマザーウェル戦で1ゴール。現地メディアから一転して同選手を評価している。

 古橋享梧は海外挑戦1年目の昨季、2桁ゴールをあげるなど主力選手として活躍してリーグ優勝に貢献。今季もリーグ戦ではここまで8試合の先発出場で7ゴールをあげるなど好調を維持している。

 ただ一方で、CLグループステージではここまで4試合中3試合の先発出場で無得点。11日のRBライプツィヒ戦では前半28分にMFセアド・ハクサバノビッチ(23)のクロスに頭で合わせたがヘディングシュートは枠を捉えられず、以降はほとんどシュートを放てなかった。

 セルティックはRBライプツィヒ戦で0-2と敗れると、CLグループステージ敗退が決定。英メディア『フットボール・ファンキャスト』は「セルティックはここまでの4試合で数々のチャンスを逃し、ゴール前での浪費を悔やむことになった。ゴール前での失敗が“究極の代償”となった」

 「古橋亨梧は再び大事な場面でゴールを逃した。リーグ戦8試合で7ゴールという素晴らしい記録を誇っているが、UEFAチャンピオンズリーグではゴールネットを揺らせていない。それに直近9試合でわずか1ゴールと、今は乾ききった状態だ」と綴るなど、同選手のパフォーマンスに厳しい評価を与えていた。

 そんな古橋享梧はマザーウェル戦で先発出場。ロングシュートがクロスバーに当たるなど不運に見舞われたが、それでも75分、イスラエル代表FWリエル・アバダ(21)のシュートがポストに当たると、そのはね返りをダイレクトでゴールマウスに流し込み、5試合ぶりにゴールをマークしている。

 すると試合後に英紙『デイリーレコード』は「セルティックはUEFAチャンピオンズリーグで何度もチャンスを逃していた。古橋享梧もRBライプツィヒで決定機をモノにできなかった選手のひとりだ」と改めてCLでの決定力不足に言及。

 その上で「古橋享梧は自身のゴールで、ポストの前で運のない時間を過ごしていたセルティックを丸く収めた。マザーウェル戦でのゴールは、彼に安堵感をもたらすだろう」と、RBライプツィヒ戦から一転して同選手のパフォーマンスを評価している。

 セルティックは22日にリーグ戦を控えているほか、25日にはCLグループステージ第5節・シャフタール・ドネツク戦に臨む。FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー発表間近となる中、古橋享梧には得点感覚を取り戻すことが求められている。