【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド2-0トッテナム(日本時間10月20日/オールド・トラッフォード)

【映像】アシストは審判? ポルトガルの魔術師が決めたファン大興奮の一撃

 魔法をかけたような美しすぎるコントロールシュートだった。マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナムのビッグ6同士の一戦で息を呑むようなゴールが生まれ、視聴者は「ナイスゴール!」「文句なし」と湧いた。

 オールド・トラッフォードにトッテナムを迎えたマンチェスター・U。話題のゴールは、1-0で迎えた69分に生まれた。トッテナムのイングランド代表FWケインのシュートをスペイン代表GKデ・ヘアが弾いたところから攻撃がスタート。ボールを回収したイングランド代表L.ショーが左サイドから持ち上がり、中央の味方へ展開する。

 中盤の小気味いいパスワークから敵陣右サイドへボールが展開されると、これを受けたブラジル代表アントニーは中央へカットイン。ペナルティエリア手前へ駆け上がるポルトガル代表B.フェルナンデスへスルーパスを送った。

 このボールは、スライディングしてきた相手ディフェンダーに当たってしまったが、こぼれ球にブラジル代表MFフレッジが反応。シュートは目の前の相手選手に当たって跳ね返ってしまったが、その先にB.フェルナンデスがいた。

 自分の下へと飛んできたボールに右足のコンパクトな振りで合わせると、カーブのかかったシュートは、ゴール右上へ吸い込まれるようにして突き刺さった。“ポルトガルの魔術師”という異名のとおり、魔法をかけたようなゴールにオールド・トラッフォードは大歓声に包まれた。

 実はこのゴール、マンチェスター・Uの選手たちがプレーをやめなかったことがきっかけで生まれている。

 攻撃に転じる直前の場面、ケインがシュートを放ったシーンは、実はオフサイドポジションだった。アシスタントレフェリーはこれを見逃さずフラッグを上げていたが、マンチェスター・Uの攻撃が続いていたため、主審は試合を止めず。選手たちもプレーを続けたことで、ブルーノ・フェルナンデスの美しすぎるゴールに結びいついた。

 解説のベン・メイブリー氏は「オフサイドフラッグが上がっていましたけど、プレーを止めることなく続けさせた審判もよかった」とプレーだけでなく、レフェリングに対しても賛辞を送った。

 試合は2-0のまま終了し、マンチェスター・Uがトッテナムに完勝。ライバルから勝ち点3を奪い、5位に浮上した。
(ABEMA/プレミアリーグ)