ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)はFIFAワールドカップ・カタール大会を1カ月後に控える中、新天地で不振に喘いでいる。そんな中、ASモナコのフィリップ・クレメント監督が同選手の現状や今後の見通しについて語った。21日、クラブ公式サイトが指揮官の言葉を伝えている。
南野拓実は今年6月、リバプールからASモナコへ完全移籍。開幕からサイドハーフでの起用が続いたほか、フィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、先月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格している。
また今月16日のリーグアン第11節・クレルモン戦では公式戦8試合ぶりに先発出場したものの、前半に味方選手が一発退場となったことをうけて21分でベンチに退いていた。
クレメント監督は21日の記者会見で「以前見たことのある南野拓実の姿をまだ見ていないが 、このクラブのやり方に慣れるまでまだ時間が必要だ。毎週少しずつ良くなっているし、自信をつけていると思う」と言及。
「中盤や守備の選手と比べて前線の選手は、新しい環境に適応するのが常に難しいんだ。まわりの選手と走る位置を把握して、うまく組み合わせる必要がある」と、同選手がASモナコの戦い方に慣れるまで時間を要している理由を説明している。
その上で指揮官は「これから数週間で、彼が本来のクオリティを発揮すると信じている」とコメント。カタールW杯開幕までにトップフォームを取り戻す可能性があるとの見解を示した。
なお南野拓実は先月、ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2022の日本代表に招集。ただエクアドル戦でほとんどチャンスを演出できず、アイントラハト・フランクフルト所属MF鎌田大地(26)とのトップ下を巡る争いで後れをとる格好となっていた。